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ミシュランシェフ松嶋啓介が語る「男が拒絶するキラキラご飯」 [with]

2018年02月20日(火) 20時00分配信

松嶋さんが、フランスで農業・水産大臣より与えられる勲章のひとつ『農事厚労賞 シュバリエ』を獲得!

大反響のメンズ胃袋研究所。今日は、男が苦手とする“キラキラご飯”について。一体“キラキラご飯”とは、なんなんでしょうか? そして、「家で出す料理は頑張る必要がない」という目からウロコのようなシェフのお話も見逃せません!

男が結婚を決める理由

みなさんこんにちは。
フレンチシェフの松嶋啓介です。
男が嫌う“キラキラご飯”の話をしたいと思います。

突然ですが、男が結婚を決める動機は何だと思いますか?

「大好きな彼女とこの先もずっと一緒にいたい」
という気持ちはもちろんあります。
でも、結婚を決めるとき、男が一番強く思うことは

「落ち着きたいから!」

しかも、男が落ち着かせたいのは彼女との関係ではなく、自分の人生!

だから、ずっとトキメキを求める男は“結婚”という手段を選びません。
女性の場合は“好き”という気持ちの方が結婚をする際に強く出るかもしれませんが、
男性はときめきが無くなった後も、“この人となら一緒にいられるか?”が重要な課題。
以前友人から「彼氏に君と一緒にいると楽なんだよね」って言われたと悲しそうに相談されたことがあるんです。
彼女としては「君と一緒にいると楽しい」や「君にときめいている」などの甘い言葉を期待していたようなのですが、これは男である僕に言わせると

「君と一緒にいると楽なんだ」=「君と一生一緒に生きていきたい」

というぐらい最上級の愛の告白に近いのではないかと思う訳です。

じゃあ、なぜ男は落ち着きたいと思いますか?
基本的に男は“めんどくさがり”な生き物ですが理由はそれだけではありません。

本当の意味は”覚悟“を決めるため!

彼女を養っていく覚悟。
そのためには、腹を据えて仕事に取り組む必要がある。
女性を幸せにするため。
そして、自分の目指す方向へ向かうために頑張りたいからこそ落ち着いて身を固める。
僕の場合もこれから料理人として頑張っていく覚悟を決めるために25歳で結婚。
守る存在ができたこと、仕事へ向き合う腹が据わったおかげで、その3年後にはミシュランから外国人シェフとして最年少で星をいただくことができました。

疲れて帰って来た時、男が食べたいご飯

では人生の覚悟を決めた男は、その女性に何を望むと思いますか?
“ほっ”とさせてほしいんですよ。
男は外でがむしゃらに働いているから、家に帰ったときには“ほっ”としたい。
そして、家にいるときは“ほっ”とさせてくれるようなご飯を食べたいものなのです。男って!

仕事が忙しくて、疲れて家に帰ったとします。
そんなときどんなご飯を欲していると思います?

正解は“ほっ”とするご飯です。
男が“ほっ”とするご飯は、「慣れ親しんだ味」「おふくろの味」この2つ。
いいんですよ! 特別な料理じゃなくたって!
最低限でいうと・・・冷蔵庫に納豆、温かいご飯、鍋に味噌汁の残りがあれば自分で勝手に温めて飲むんですよ。まあ、贅沢を言えば、この3つにおふくろの味的なおかずがあれば100点ですよ。さらに言えば、冷蔵庫に冷えたビールが入っていたら最高ですね!
男なんてみんなこんなもんですよ。だから頑張る必要なんてないんです。

いま「えっ?」と思った方、もしかしたら彼や旦那さんへのご飯、頑張っていませんか?
もし、あなたが彼や旦那さんに“キラキラご飯”を作っているとしたら・・・
今すぐに止めてください!!!
特別なイベントを除いて、大抵の男は“キラキラご飯”が嫌いなんです!

彼に出してはいけない“キラキラご飯”

“キラキラご飯”って何なの?と思ったみなさんに説明しますね。
まず、代表的なキラキラご飯は、有名なシェフが教えるテンションの高めなご飯。
人気店で出るようなワンプレートディナー、こってり系の味付けがその代表例です。
まさか、深夜にビーフストロガノフとか作って彼や旦那さんの帰りを待っていませんか?

想像してみてください。
仕事に疲れてやっと家に帰宅。
その時、彼女または奥さんが起きて待っている。
作ってくれたのはビーフストロガノフ・・・。

疲れて帰ってきたのに、これでは胃がもたれます・・・
あと、一番やってはいけないのが、こういうキラキラ系ご飯を作る女性にありがちな
「頑張ってご飯作ったよ♡」というアピール、していませんか?

これをやられると、あなたが“料理を頑張って作った”というプレゼンテーションを聞き、胃がもたれる食事を食べ、褒める必要がある・・・。
それじゃあ、家に帰って“ほっ”とするどころか疲れが増すだけ。
そんなことを続けていたら、彼は家に帰ってこなくなりますよ(笑)。

“男の胃袋は”とは、「相手のことを知ること」。
彼の体調を知り、彼が望む食事を出すことを“胃袋を掴む”というのです。
料理はあなたの自己PRタイムではありません。
特別な時はあなたが作ってくれた“キラキラご飯”はとても嬉しいし、素直な気持ちで「ありがとう」と言える。
でも、毎日食べたいのはアッパー系の“キラキラご飯”ではありません。
疲れているときほど、ダウナー系の“ほっとするご飯”を男は欲しています。

このルールを覚えておくと、余計なケンカをしなくて済みますよ!

松嶋啓介

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