• > 料理家のキッチンから「使いやすさを極めたオープン収納」 [おとなスタイル]

料理家のキッチンから「使いやすさを極めたオープン収納」 [おとなスタイル]

2018年02月20日(火) 10時00分配信

撮影/神ノ川智早

数々の経験を経てたどりついた、生活術が生きているキッチンで、日常を心豊かに楽しむ方々のお宅を訪問。今回は、料理家の坂田阿希子さんのキッチンをご紹介します。居心地のよい場所にする工夫や使いやすくするための知恵、「これがいいんです!」という料理の秘密兵器、効率よく使うための収納法まで、じっくり見せていただきました。
「心地よく散らかっている」のが、私らしいあり方

間取り図

「心地よく散らかっている」のが、私らしいあり方

坂田阿希子さん
料理家・マンション
I型壁付きキッチン・キッチン約15m2

二方に大きな窓があり、明るく風通しがいい間取り。フードプロセッサーなどの電化製品は作業台後ろのエレクターに整然と並べ、取り出しやすい配置に。

撮影/神ノ川智早

とにかく「開放的」だ。数多くの書籍や雑誌でレシピを提供し、月に数日は料理教室の会場にもなる坂田阿希子さんの仕事場兼プライベートのキッチンには、扉の閉まる収納庫は冷蔵庫とシンク下だけ。あとはラックも作り付けの壁面の棚も、すべてがオープン。二方に開いた窓からの光と風が、隅々に行き渡る。
「ガチャガチャしてるでしょう? (笑) でも、すべてを隠すスッキリ収納は苦手。心地よい散らかり方をしているほうが、私にはしっくりくるみたいです」

隣の建物が目隠しになるので、カーテンはなし。

撮影/神ノ川智早

作業台の下も収納に活用し、ル・クルーゼやバーミキュラ、ストウブなど鋳物の鍋が積み上がっている。
「通気があるし、どこに何があるかがすぐわかる。数の増減も自由なんです」

撮影/神ノ川智早

棚とシンクの青、鋳物の黒、木や銅、アルミなど、基調となる色と素材が揃っているので、ものは多くても見た目はスッキリ。

 

確かに、心地よくあるための工夫は随所に見て取れる。基調となる色を揃えたり、高さを揃えたり、似た用途やサイズのものを整然と並べていたり。ものの数は多くとも、視界に入って目に障るような箇所がひとつもなく、逆に、豊富であることの楽しさを感じる。それが、仕事にも日常の料理にも活きてくるという。
「たとえば、料理しながらでもスパイスの瓶が目に入るので、『ちょっとこれを足してみようかな』『次はあれとこれを合わせてみようかな』と、視界の中にあることでアイデアが生まれたりします」

最近は「自分のやりやすさで、いる、いらないの判断が潔くなった」と坂田さん。目下の懸案という食器の収納方法も、楽しみながら発見するに違いない。

撮影/神ノ川智早

「とにかく、ペッパーミルが大好き」で、骨董市などでコツコツ収集。長年使われたものほど挽きやすいという。

撮影/神ノ川智早

古道具屋で購入した食器ラック。もともとは銭湯の荷物置き(!)として使われていた棚で、サイズの割に収納力抜群の優れもの。
■Profile
坂田阿希子さん
さかたあきこ
フランス料理店や菓子店勤務を経て料理教室「studio SPOON」を立ち上げる。料理からお菓子まで、幅広いジャンルでレシピを提案中。近刊に『バゲットが残ったら』(グラフィック社)がある。

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る