• > 美容・医療ジャーナリストが本音で回答!化粧品の価格が違うと、効果も違う? [おとなスタイル]

美容・医療ジャーナリストが本音で回答!化粧品の価格が違うと、効果も違う? [おとなスタイル]

2018年02月19日(月) 10時00分配信

撮影/武藤 誠

今、化粧品は驚くほど進化しています。エイジングによる肌変化があらわれる50代にはうれしい限りですが、美容や化粧品の知識は更新していますか? 昔の知識や勘違いしたやり方では、今の自分に合わないことも……! そこで今回は、おとなスタイル読者に「美容のわからない」を大募集。今さら聞けないギモンにも、トコトンお答えします!

高機能、高価格ならいい? 知りたい、化粧品の疑問。

美容・医療ジャーナリストの海野さんが、本音でお答えします!

海野由利子さん
美容・医療ジャーナリスト
最先端の化粧品を使い続けて30年。美容医療を体験取材し続けて19年。医師や研究者、専門家に取材した情報と自らの体験に基づいて、同世代の読者にお伝えします。

基礎化粧品の価格が違うと、効果も違う?

A.現在の日本では、3桁価格の化粧品でも満足できるものが多いですね。これは長い不況時期の企業努力や、開発技術の進化などによるものです。幅広い価格帯でブランドを展開する資生堂に、化粧品の価格差について伺いました。まず低価格の商品を求める人は、気軽に購入できる値段、デパートに行かずとも近所のスーパーやドラッグストアで買えること、外箱は要らない、軽くて割れない容器を希望する傾向で、もちろん保湿効果もエイジング効果も求めます。そこで、外箱などを省き、生産効率を考えた容器を採用。成分や処方は、生産量が多くスケールメリットがあるため効果的な新しいものを使えるそう。
一方、高価格の商品は“これ以上ない最高峰”が求められるので、ラグジュアリーな佇まいや使用感、最先端研究による効果を追求した製品になるようです。このように価格も効果も、想定するユーザーのニーズを反映したもの。化粧品は毎日気持ちよく使えることが大切なので、選択に迷ったときこそ店頭で相談してみましょう。

成分が高濃度と謳っている化粧品のほうが効果も高い?

A.そうとは言えません。化粧品は求める効果のための“適量”を、他の配合成分とのバランスを取りながら処方しています。たとえば、美白成分として認められているビタミンCや、角質ケア成分のAHAなどは配合濃度を高くすると肌の刺激になることも。
「1%の配合量じゃ少なくて効かなそう」と思うかもしれませんが、浴槽の200Lの湯に1%=2Lの日本酒や牛乳を入れたら、それなりに濃い酒風呂や牛乳風呂になり、うるおい効果も感じますよね。同じように、化粧品も成分の濃度は目標とする効果によって適量があるので、高濃度=いい、とは限りません。

時短で人気のオールインワンコスメ。本当に何種類もの効果が得られるの?

A.「洗顔後はこれだけ」というのはケアが簡単で時短になるし、肌を何度も触らなくていいので、敏感肌傾向の人や肌を強くこする癖のある人にはよいアイテムです。
ただ、どんな働きの成分が配合されているかは、製品によってかなり違います。どれも厚めにぬれば「パック効果」は得られそうですが「下地効果」は微妙。毛穴ぼかしやファンデの持ちのよさまでは望めないものが多いです。1品で済ませるなら、保湿効果に満足できるものを選んで。

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る