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「70歳になる頃こうありたい」井川遥が目標とする女性像は? [FRaU]

2017年12月15日(金) 19時00分配信

Photo:Eiki Mori

年齢を重ねると、自然体の美しさに自信を持ち続けることは難しい。カバー撮影日、現場に現れた井川遥さんは、コンディションのよさが見て取れる透明感あるノーメイクのまま、無造作にスタッフの話の輪にスッと溶け込み、場を和ませた。まさにこんな大人でありたい理想とも言える雰囲気が、そこにあった。
疲れもダメージもためない健やかさは 気づいたらリセット、の繰り返し

Photo:Eiki Mori

疲れもダメージもためない健やかさは 気づいたらリセット、の繰り返し

最低限のやるべきこととして、井川さんが唯一日々実践しているのが “リセット” という作業。どんなに忙しい朝も必ず、41度ぐらいの熱めの湯船に、玉のような汗をかくまでじっくりと浸かる。そしてストレッチをする。

「前の日の疲れやむくみが、体に残っているのは気持ちがよくないですし、そのまま写真に写れば、あとでひどく落ち込む結果にもなる(笑)。体だけでなく、気持ちも健やかでありたい。だから、体内にたまったものは、なるべく早く外に流し出すようにしているんです」

汗をかいたり、体を動かして巡りをよくすることで、むくみがとれるだけでなく、血色もよくなり、肌がぐっと元気な感じになるのだという。
完全なるスッピンで現場入りした井川さんの肌は、ほんのり上気したように頰が色づき、何よりも健康的で、その透明感には目を見張る。メイクでは決して表現できない、ナチュラルな美しさ。ダメージに気づいたら、放置せずに、そのつどリセット。

大きなトラブルが起きてからでは、修復作業が追いつかない。そのときに救いを求めたくなるのが、“無理” を他人に感じさせる類いのアンチエイジングという世界なのかも。自分らしい形の大人を志すなら、まずは日々のリセットから始めるべき、と学ぶ。

健やかで、ポジティブ。その魅力は、カメラだけでなく、周囲に向かっても放たれる。今回の撮影現場でも、初対面のスタッフが多いなか、実に気さく。本当は人見知りだという一面を覗かせながらも、スタッフの世間話にまで耳を傾けてくれたりするものだから、ご本人はさておき、現場は終始、幸福感に包まれていた。

周囲を温かくする穏やかなオーラも、彼女を語る上では欠かせない。でも、自己分析によると、実は心配性でネガティブな性格なんだとか。

「いつも俯瞰で自分を見ているところがあって、仕事でもプライベートでも、特に新しく物事を始めるときには考えてしまうタイプ」
常に多くの人に評価をされる職業柄、落ち込むことも少なくはないという。それを乗り切るために行うのが、心のリセット。

「同じ失敗を繰り返さないために “今日はこれだけは” という、小さな目標を持つようにしています。周りにはクリアしたことすら気づかれないような、小さなこと。でも、私にとっては大きな進歩(笑)。その達成感の積み重ねが、新しいことを挑戦する勇気になっているのかなと思います。結果だけでなく過程を大切にすることを続けてきて、最近やっと少し気づきが増えてきたように感じています」
創造的で、自由に。気難しくならず 漂うように生きられたら

Photo:Eiki Mori

創造的で、自由に。気難しくならず 漂うように生きられたら

なりたい大人の理想そのもののような井川さん。ならば、彼女がここにたどり着くまでに思い描いてきた目標はあるのだろうか?

「人生は予測不可能で思いがけないことも起こるけれど、前に進む力を信じたいと思う。子育てや社会との繋がりによって自分を知り、成長して……。誰かと比較して突出するのでは無く、自分がよいと思ったことを信じることも大事なのだと最近思うようになりました。

そうして選び取ったものがその人のスタイルとなって歳を重ねられたら。経験や考え、生き方がいくつもの層になって魅力として顔にも表れてくるものだと思うから。丁寧に生きること。

そしてセンスを磨いて、女性としてのたしなみを忘れずに歳を重ねたとき——70歳を迎えた頃、白髪をきゅっとシニヨンのように束ねて、背筋を伸ばして硬質なジュエリーを身につけて颯爽と歩いている……そんな女性が目標です。このシワ1本すら愛おしい……、今はまだそこまでの境地にはなれないけれど、そんなふうに思えるようになれたら幸せですよね」
アプリさえあれば、美肌も、若返りも、やせ見えすら簡単にできる時代。でも、それをキレイに整えすぎることで、肌の自然なツヤや、骨格が造り出す自然な陰影、その人にしかない個性さえも消えてしまうのはもったいない。架空の美しさを優先するよりも、本物でありたい。

最終ゴールの手前にあるはずの、具体的な道筋はまだわからない。けれど井川さんはそれを切り拓いていってくれるはず。まずは彼女の教えてくれた、忙しい30代での過ごし方を実践してみよう。変わらないことへの執着は捨て、変わることを楽しむ。たどるべきお手本が一つ見つかった。

PROFILE

井川 遥 Haruka Igawa
1976年6月29日生まれ。女優として、数多くのドラマ・映画・CMなどで活躍中。10月14日22時スタートの日本テレビの新ドラマ「先に生まれただけの僕」にも出演。
●情報は、FRaU2017年11月号発売時点のものです。

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