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『探偵はBARにいる3』主演・大泉洋インタビュー「この映画で僕が大事にしていること」 [おとなスタイル]

2017年12月01日(金) 10時00分配信

“エンタメ作品でも  人が生きていく  大変さを描きたい”

photograph by Norihiko Okimura

“エンタメ作品でも 人が生きていく 大変さを描きたい”

札幌在住のミステリー作家・東直己の“ススキノ探偵”シリーズ。この原作を映画化した大ヒット作『探偵はBARにいる』の第3弾がついに公開される。
主人公の“探偵”を演じるのは、人気俳優として引く手あまたの大泉洋さん。北海道出身の彼にとって、ススキノのすべてを知るという探偵役は誰もが認めるハマり役だ。
「僕は生まれてから小学5年生までは江別、その後はずっと札幌なんです。僕ら札幌に住んでいる人たちにとって“街”っていうのはたったひとつしかないんですね。東京みたいに渋谷とか新宿じゃない。ススキノのことを指すわけで。中学生になって映画を観るのも、おとなになってお酒を飲むのも、美味しいものを食べるのも、ぜんぶススキノ。本当に身近にある場所なんですよ」
数多くの主演作がある中でも、北海道が舞台の本作はやはり特別だ。
「一番思い入れが深い作品である、というのは仕方ないかなと思いますね。つまり僕にとって、北海道は大きな存在なので。この映画が元気であるということが、イコールで北海道の活力につながれば嬉しいです」

前作から実に4年。時間をかけた脚本作りのディスカッションには、大泉さんも積極的に参加した。
「といっても、脚本を読んで率直な感想を述べたり、アイデアを提案したりという感じですかね。3作目ともなると『もっともっと……!』という想いが僕の中にあって。それで、脚本家さんとのやりとりがだいぶ多くなってしまいました(笑)」
意識していたのは「人が生きていく大変さ」を忘れずに描くこと。
「笑いの要素が多いエンターテインメント作品ですが、僕はこのシリーズには、ちょっと胸をえぐるような辛さみたいなものが必要な気がしていて。そこは大事にしていました」
探偵を翻弄し続けた美しきヒロインの真相が明かされるラストは、本シリーズの見どころのひとつだ。
「特に今回のヒロインが抱えていた真相はあまりにも切なくて……。探偵が男として、彼女の気持ちにどれだけ寄り添うのか、という部分の演技が難しかったかな。今までと比べると、ドタバタのアクションが減り、ストーリーに浸れる作りになった気がしています。僕の周囲の女性からも、すごく感情移入できたという声が多かったので、おとなの女性にこそ、観ていただきたいですね」
『探偵はBARにいる3』

(C)2017「探偵はBARにいる3」製作委員会

『探偵はBARにいる3』

探偵(大泉洋)と高田(松田龍平)は、失踪した女子大生を捜す依頼を引き受ける。2人は調査を進めるうちに、モデルクラブのオーナー、マリ(北川景子)が仕掛ける巧妙な罠に落ちてしまい……。
●12月1日(金)より全国ロードショー
■Profile
俳優 大泉洋
おおいずみよう/1973年北海道生まれ。北海道発の深夜番組『水曜どうでしょう』でブレイク。数々の映画、ドラマで活躍。’18年には所属する演劇ユニット“ TEAM NACS ”本公演『PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて』を控えている。
大泉さんの“心の一作”は?

DVD/私物

大泉さんの“心の一作”は?

『リリーのすべて』
世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話を描いた伝記ドラマ。「昨年、妻に誘われて、何の前情報もなく劇場で一緒に観たんですが、すごく丁寧に作られたいい映画でしたね。ヒロインの最愛の夫が、今から男の部分を捨てに行くという手術前の別れのシーンは、あまりに切なくて泣きました」

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