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【からだのサビを取る!?】コエンザイムQ10について知っておこう [VOCE]

2017年11月08日(水) 12時00分配信

名前は知っているけど効果を知らない人は多そうです。

化粧品やサプリでおなじみの成分だけど、いったい何をしてくれるのかイマイチわからない成分って、ありますよね。不足したらどうなるの?過剰に摂取すると害があるの?上手な取り入れ方を、美容皮膚科医の貴子先生監修で説明します!
そもそも、コエンザイムQ10ってなに?

体内でビタミンはつくることができないとは!

そもそも、コエンザイムQ10ってなに?

コエンザイムQ10とは、肉類や魚介類などに含まれている脂溶性の物質。ユビキノン、CoQ10などと呼ばれることもあります。コエンザイムというのは日本語で「補酵素」のことです。ヒトのコエンザイムはすべてCoQ10ですが、マウスやラットのコエンザイムはCoQ9です。 ビタミン様化合物ですが、体内で合成されるのでビタミンではありません。
ビタミンの定義は、「微量で体内の代謝に重要な働きをしているにもかかわらず、体内でつくることができない化合物」なのです。

コエンザイムQ10って、何をしているの?

人間が生きる上で、必要なエネルギーのほとんどは細胞内にあるミトコンドリアで生成されています。コエンザイムQ10はミトコンドリア内に多く含まれていて、そのエネルギー生産に重要な働きをしているんです。ミトコンドリア以外にも、肝臓や心臓、卵巣などにも多く存在しています。コエンザイムQ10は体内でエネルギーを作り出すのに必要な物質であり、不足すると細胞の中でのエネルギー生産が滞ってしまいます。

また、コエンザイムQ10は抗酸化力の強さでも知られていますね。体内に十分に存在すれば、血管や脂質の酸化防止にも役立つといわれます。コエンザイムQ10には酸化型(CoQ)と還元型(CoQH2)の2種類があります。酸化ストレスから体を守ってくれるのは、還元型のほうです。

コエンザイムQ10の主な働きはふたつ。
・体内でのエネルギー生成
・抗酸化作用で肌や臓器などを酸化ダメージから守る

不足すると体内でのエネルギー生産率は低下し、酸化ダメージは増加する。
免疫力が低下するので、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなることもあります。
疲労回復、美肌の維持などの面からみて、コエンザイムQ10の減少が老化につながるという考えもあるでしょう。

コエンザイムQ10、その効果的な摂り方は?

コエンザイムQ10は必須栄養素ではありません。ですから1日の摂取量が決められているわけではないし、体内で合成することもできるのですが、この合成量は20歳頃をピークに減少してしまうんです。
コエンザイムQ10は油に溶ける性質を持っているので、食品に含まれているものは小腸から吸収されます。そのあと、リンパ管を通って血液中に入っていくのですが、実は吸収率がとても低く、摂取した料の60%は吸収されずに排泄されるというデータもあります。 そこで、吸収されやすいように工夫されたサプリメントが発売されているわけです。

コエンザイムQ10を多く含む食品は?

多く含む食品としては、肉類、大豆、くるみ、アーモンド、ほうれん草、イワシなどの青魚などなど。でも体内で効果を発揮するほど摂取するには、とんでもない量を食べないといけないんです。ですから、コエンザイムQ10を十分に摂りたいなら、サプリで補うのが現実的だと思います。

コエンザイムQ10、摂りすぎると副作用が起こる?

脂溶性成分だと体内に蓄積するイメージもありますが、重篤な過剰症の報告はされていません。でもたくさん飲めば効果があるってものでもないので、容量を守って継続的に摂取するのが好ましいですね。

監修してくれたのは…

貴子先生
松倉HEBE DAIKANYAMA院長。日本形成外科学会認定専門医。形成外科医、美容皮膚科医として、正しいスキンケアやエイジングケアについて教えてくれる頼もしい存在。確かなコスメ審美眼により、本誌ベストコスメの審査員を長年にわたって務めている。類稀な美貌、いつ拝見しても変わらぬ美脚。美容業界にもファン多数。

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