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すいかさんからの質問
Q. 夫の長年に渡る不倫が発覚。離婚は考えていないので、どう気持ちを切り替えたらいいか アドバイスをください。

夫が職場で一年半にわたりダブル不倫をしていたことが分かりました。相手の方は、私とも10数年付き合いがある知人です。二人の関係は終わったのですが、夫が隠していた二人の性的な写真を見つけて発覚しました。夫は謝罪し、二度とこのようなことはしないと約束してくれました。今まで忙しい夫のために尽くしてきましたが、出張は不倫旅行、飲み会後にはラブホで性的関係を楽しみ……。二人に裏切られた悲しみが癒えません。もう二人の関係は一年以上前に終わったといわれても、どう気持ちを切り替えたらよいのかアドバイスください。離婚は考えておりません。（46歳）

特別ゲスト 齊藤勇先生の回答
A. 二度と不倫をさせないためには過剰に怒ることが効果的です。

これはご本人にとっては大変苦痛なことですよね。不倫は終わっていたものの、写真を見つけたことで気づいてしまった……。

しかし、そのような写真を保存しているという時点で、少なくとも夫は未練たっぷりだと思います。気持ちが切れているなら、通常はそのような写真を置いておいたりはしませんから。もしかしたらこの不倫は、本当に終わっているのかも怪しいと思います。写真が見つかったから「終わっている」と言っただけかもしれません。仮に本当に終わっていたとしても、写真をまだ持っている時点で、きっかけさえあればまた復活するでしょうし、すでに復活している可能性も低くはないと思います。非常に辛いことをお伝えしてしまって恐縮ですが……。

終わっていないかもしれないし、終わっていたとしてもいつまた復活するかも分からない……。ではどうすればいいか？と言いますと、これはとにかくしょっちゅうチェックすること、に尽きます。夫の行動に、いちいち過剰に反応するのです。「なんでこんなに帰りが遅いの!?」、「本当に出張なの!?　何の仕事でどこに泊まるの!?」などと。夫も離婚はしたくないはずですから、「干渉しすぎだ」と怒ることはないでしょう。そもそも「なんでそんなに聞くの？」などとは絶対言えないはずですから。

常にチェックするのは疲れる面もあると思いますが、すいかさんは現在46歳とのこと。人生50年という言葉があるように、刺激を求めるという時期は終わり、これからは人生に安定を求める時期に入っていきます。離婚は考えていないとのことですし、人生の安定のためと割り切って、夫の行動を常にチェックし縛り付けられるのが、夫婦関係を長く続けるにはオススメの方法だと思いますよ。

いかがですか？
齊藤先生の回答、ぜひご参考になさってください。

齊藤 勇（さいとういさむ）
1943年生まれ。心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも！』（フジテレビ）や『それいけ！ココロジー』（読売テレビ）など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上あり、『男と女の心理学入門』（かんき出版）、『悪用禁止！思いのままに人をあやつる心理学大全』（宝島社新書）、『ずるい心理学～上司に得意先、先輩、同僚も年下まで、なんかいいように“使われている”～』（ぱる出版）、『超・相槌』（文響社）など近著も多数。