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ドミニック・ローホー「自分に寄り添うバッグの見つけ方」 [おとなスタイル]

2017年10月25日(水) 10時00分配信

バッグを替えれば自分が変われる?

イラスト/かくたりかこ

バッグを替えれば自分が変われる?

「自分を変えたいから、新しいバッグを買う、というところも女性にはあるでしょう。素敵なバッグや高級なバッグを持てば、人生の道が開けたり、自分が素敵に変われると思う、その気持ちは私にもよくわかります。でも残念ながらバッグには、人を変える力はないのです。憧れよりも現実はずっと強い。買うときはあれほど魅了されたバッグも、使いにくかったり、重かったりすれば、平気で私たちは家に放りっぱなしにしてしまいます」

自分のスタイルは“見つける”のではなく“認める”もの

それでも、軽くて便利なだけの実用一辺倒なバッグでは、やはりつまらない。なぜなら自分に寄り添うバッグは、言うなれば「自分の一部」。
当然、人によく見られたい心理が働くし、「こうでありたい」という憧れや目標もついてまわる。“憧れ”から離れたところで、素敵なバッグを見つけることはできるだろうか。こう投げかけるとドミニック・ローホーさんは、「自分のスタイルに合ったものを選ぶことなんです」ときっぱり。

スタイルとはなんだろう?

「自分らしさ、です。自分がどんなものが好きで、どんなものを選び、どんなふうに生きてきたか。それらがすべて、その人のスタイルになっているのです」
スタイルのある人=自分流を貫いている人、というイメージが私たちにはある。そして「そこまで強い個性はない、だから自分のスタイルを見つけなくちゃダメなんだ」と焦る。
「いや、スタイルは“見つける”のではなく、“認める”ものです。今のそのままの自分を認めること。40代、50代になれば、もともと自分が好きなもの、自分に似合っているものは、もうわかっているはず。それを素直に認めれば、それがあなたのスタイルになります。

いつも赤を着ている人が、黒や白を着たいと思って憧れていたとする。でも、いつも赤を着ているならば、そのままでいればいい。赤が似合う、そのことを自分自身でわかっていて、自然に選んでいるのだから。
赤を極めれば、いつか黒や白のアイテムも、自分に似合うように身につけることができるでしょう。チェンジできるのは、ほんのちょっとずつです。簡単に変えられないのが、自分のスタイルなのです」

すでに私たちは“自分のスタイル”を持っている。欲張ったり、ないものねだりをせずに、「短所も長所も含めた“自分らしさ=自分のスタイル”を大切にすることで、人は素敵になれる」とドミニックさんは言う。

 

 
■Profile
ドミニック・ローホー
著述家。フランスに生まれ、ソルボンヌ大学で修士号を取得。イギリス、アメリカ、日本の大学で教鞭をとる。禅の修行などを通して日本の精神文化への理解を深め、シンプルな暮らしを提案。『シンプルに生きる』(講談社+α文庫)、『小さいものと豊かに暮らす』(メディアファクトリー)、近著に『マイバッグ3つのバッグで軽く美しく生きる』(講談社)など。

 
『おとなスタイル』Vol.8 2017夏号より

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