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【健康Q&A】年齢とともに増える小さな不調とどう付き合っていけばいい? [mi-mollet]

2017年10月17日(火) 14時00分配信

neige8322さんからの質問

Q. 年齢とともに増える不調にどう付き合っていけばいいですか?

まだまだ大病とは無縁と思っておりましたが、同僚が乳癌で闘病生活を余儀なくされていたり、家族にも介護が必要になったり、ライフステージの変化を受け止めざるを得なくなっていることを、痛切に感じております。 私自身は、毎年の健康診断には異常はありませんが、小さな不調が多くなり、通院しても原因は分からず、歯がゆい思いをすることがあります。ただ、仕事や趣味に没頭しているときは症状が軽くなっているように感じるため、精神的なものなのか……とも思っています。 漠然とした質問ですが、病とは呼べないようなものとどのように付き合って行くのが良いのでしょうか? また、適当な病院選びはどのようにするのが良いのでしょうか?(38歳)

特別ゲスト 樋野興夫先生の回答

A. 自分のことに一喜一憂することにそろそろ疲れてきているのかもしれません。

自分のことに一喜一憂せず、「気にするな」という精神になれると良いですよね。私もそのようにありたいと、日々奮闘しているものです。

マザー・テレサの残した言葉にも、「気にするな」の精神をうたったものがあります。一部抜粋ですが、ここにご紹介いたしますね。
・人は不合理、非論理、利己的です。気にすることなく、人を愛しなさい
・あなたが善を行うと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。気にすることなく、善を行いなさい。
・目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。気にすることなく、やり遂げなさい。
・善い行いをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。気にすることなく、し続けなさい。
・あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。気にすることなく、正直で誠実であり続けなさい。
・あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう。気にすることなく、作り続けなさい。
・助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。気にすることなく、助け続けなさい。
・あなたの中の最良のものを、この世界に与えなさい。たとえそれが十分でなくても、気にすることなく、最良のものをこの世界に与え続けなさい。
自己放棄をして人のことを思うと、人は自分のことが気にならなくなるものです。仕事も「評価されたいから」と自分一人で抱え込まずに、譲れるものは譲ってみてください。周囲との競争も放棄してみてください。そうすると、人間は暇になります。暇は「日間」と書くこともできるように、暇になると、その隙間に太陽の光が差し込みます。そうすると、本当の自分の役割というものが見つかると思うのです。

neige8322さんは現在38歳とのこと。おそらく、自分のことに一喜一憂することに、少し疲れてきたのではないでしょうか? 一度自己放棄をされて、暇になって、新しい自分を形成される時期に来ているのではないかと、私は感じました。

もう一つお悩みになられている病院選びのことですが、何も起こっていないときは「気にするな」の精神で生き、実際に何か起こったときに対応されたので良いと思いますよ。そこで、何か起こったときに頼れる人脈を持っておくことをお薦めします。それは、直接診察をしてもらう医師の人脈ではなく、良い医師情報を持っていたり、良い医師を紹介してくれたりする人脈、という意味です。大きな病気を患っていない今、「この医師がいい」「この病院がいい」と調べても、月日が流れれば状況は変わりますから。そうではなく、その時になったら最適な情報を与えてくれる、そんな人脈を持っておいてください。
いかがですか?
樋野先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

樋野 興夫(ひの おきお)
1954年、島根県生まれ。医学博士。順天堂大学医学部病理・腫瘍学講座教授。一般社団法人がん哲学外来理事長。医療現場と患者の間にある「隙間」を埋めるべく、全国各地で講演をおこなうなど精力的に活動している。著書は『がんばりすぎない、悲しみすぎない。「がん患者の家族」のための言葉の処方箋』(講談社)、『がん哲学外来へようこそ』(新潮新書)など多数。

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