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最小限のリノベで叶う、居心地のいい「セカンドハウス」 [FRaU]

2017年10月09日(月) 20時00分配信

ひとり暮らし。パートナーと。家族で……。住まう人たちのかたちは違えど、みんなが自分らしく暮らしを営むリノベーション。大げさでもなんでもなく “家が変わると人生が変わる!”

今回ご紹介するのは、「海外から来る親族がステイする部屋」であり、「自分たちが余暇を過ごす部屋」でもある岡田邸。本当に必要な機能と遊びを心得た大人のセカンドハウス。テーマは、“フィッシャーマンズハウス” だ。

岡田邸

家族構成:3人(夫、妻、娘5歳)
平米数・間取り:44㎡+バルコニー37㎡/1LDK
施工会社:株式会社ダブルボックス
築年数:13年
ミニマムに遊ぶ 近接のセカンドハウス

Photo:Takehiro Goto 

ミニマムに遊ぶ 近接のセカンドハウス

自宅は、ごく近所にある。ここは岡田光さんのセカンドハウスだ。普段スイスで暮らしている親族が日本に滞在するときのために、という目的で購入してリノベーションした。

「家族が過ごして居心地が良い場所にしたいから、最小限のリノベーションを施しました。自宅に比べたら、全然コストもかけていないんですよ。まず“フィッシャーマンズハウス”というコンセプトを立てて、インテリアデザイナーのJamo associatesに依頼しました」

ホテルやレストランなどの店舗プロデュースを手がける岡田さんは、空間作りのプロフェッショナル。観音開きの窓の向こうに湖が見えてくるような、美しいフィッシャーマンズハウスを作り上げた。

「『ここはこの色で……』と具体的に指示するのも良いけれど、はじめにコンセプトを伝えるとデザイナーのイメージを引き出すことができる。飾るアートやオブジェも、コンセプトに合わせています」

コンパクトな空間だからこそ、1つのテーマで仕上げる。その余裕が、居心地の良い空間を作る。

「子供がまだ小さいので自宅が散らかってしまうこともあって……。妻もここに友達を招いてお茶をしたり、僕も仕事帰りに立ち寄って束の間の余暇を過ごすこともあります。ミニマルで大げさじゃないからこそ、リラックスできるんです」と話す岡田さん。

様々な空間を演出してきたプロがひと息つく部屋を、リノベーションで手に入れた。
遊びのあるコンセプトが 部屋のムードを決める

Photo:Takehiro Goto 

遊びのあるコンセプトが 部屋のムードを決める

部屋のムードを作っているのはさりげないアートピース。ルアーのイラストや壁飾りなど、どれも魚や釣りをモチーフにしたものだ。世界中から集めるのになかなかの時間を費やしたのだとか。

Photo:Takehiro Goto 

過剰にならないナチュラルな演出が、そこでリラックスして過ごす人物のイメージを思い描かせる。ちょっとした遊び心が、リッチな空間に親しみを生む。
余計な物も不足もない 必要なものが必要な場所に

Photo:Takehiro Goto 

余計な物も不足もない 必要なものが必要な場所に

もともとアイランドスタイルだったというキッチンは、戸棚を張り替えてシックな色合いに。本棚がキッチンの背後まであるので、使うたびにいちいちしまうのが面倒なコーヒーメーカーなどの家電も、本棚の上を活用しスタイリッシュに“見せる”収納にしている。
コンパクトさがうれしい リラックスできる寝るためだけの部屋

Photo:Takehiro Goto 

コンパクトさがうれしい リラックスできる寝るためだけの部屋

ベッドもJamo associatesによる作り付けで、この部屋のサイズに合わせて仕上げてもらった。リノベーションではなく元々だが、斜めの天井が湖畔のコテージのようでフィッシャーマンズハウスのイメージにぴったり。写真では見えないが手前の壁には飾り棚がある。
細やかに気配りされたディテールが クオリティを格上げする

Photo:Takehiro Goto

細やかに気配りされたディテールが クオリティを格上げする

天井と壁の間をモールディングと呼ばれる装飾がぐるりと取り囲む。これがあるのとないのとでは、部屋の雰囲気ががらっと変わるのだそう。エアコンには、目隠しのためにパンチングボードをつけた。細やかなデザイニングが、全体の印象を格上げする決め手となっている。作り付けのソファはデイベッドにもなる。
一気にスペースが拡張する フラットなデッキ

Photo:Takehiro Goto 

一気にスペースが拡張する フラットなデッキ

物件を買う決め手のひとつだった、珍しい観音開きタイプの窓。ウッドデッキの高さを居室のフロアと合わせたことによって、さらに部屋のスペースが拡張するように感じる。窓を全開にすると、リビングでありながら半屋外のテラスにいるような不思議な感覚だ。
作り付けのインテリアで ミニマルな空間を広く使う

Photo:Takehiro Goto 

作り付けのインテリアで ミニマルな空間を広く使う

作り付けのソファーに対向する壁には、作り付けのベンチが。サイズを合わせて作ることで、限られた空間を有効活用。手前のテーブルと椅子は、岡田さんが買って来たもの。「アンティークショップや、海外で買って来たインテリアが多いです」
ハイ&ローを使い分けて コストを抑える

Photo:Takehiro Goto 

ハイ&ローを使い分けて コストを抑える

セカウンドハウスだからこそ、なるべくコストは抑えていきたいところ。この洗面台は、実はIKEAで購入したそう。「鏡や脚は作ってもらったものだけれど、洗面台はIKEAのものにしてコスト削減しています」
岡田邸のリノベが完成するまで

Photo:Takehiro Goto 

岡田邸のリノベが完成するまで

Jamo associatesに依頼して約3ヵ月で竣工。希望通りのプランだとたいてい見積もりが予算を越えてしまう。素早く確実な取捨選択をして、いかに予算に近づけられるかがリノベーションのポイントだと教えてくれた。
●情報は、FRaU2017年10月号発売時点のものです。

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