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ドミニック・ローホー「バッグは3つあればいい」 [おとなスタイル]

2017年10月08日(日) 10時30分配信

バッグに魅了される心に負けない方法

イラスト/かくたりかこ

バッグに魅了される心に負けない方法

なんだか気分が上がらない。そんな日には、重たかったり、体になじまないバッグを持っている、ということがよくあります。逆に、自分に寄り添ってくれるようなバッグなら……。

〈そのバッグは彼女の肩に、腕に、人生に、決してプレッシャーを与えない。バッグと一体化して穏やかな空気をまとい歩いている女性を見ていると、心がゆったりとほぐされていきます〉

そんな理想のバッグと出会うにはどうしたらいいのか。ドミニック・ローホーさんは自らの体験を踏まえてこう話す。
「新しいバッグを前にすると、私たちの理性は吹き飛んでしまいがちです。まるで何かのマジックみたい。お店の環境、ディスプレイや照明や香りで、冷静な判断が麻痺してしまう。『今、このバッグを買わなかったら、もう手に入らないかもしれない』『たまには自分に優しくするのもいいでしょう!』という気持ちになるんです。
だから“マジック”に負けないために、日頃からバッグを客観的に見る訓練をしましょう。形やサイズや使うシーンによって、女性に必要なバッグは大きく3種類に分けることができます。まずはこの3つのグループに分けることで、バッグに対する考え方を整理するのです」

買って間違いのない3つのバッグの条件

まずひとつめはトートバッグ
「トートバッグは、アクティブなライフスタイルの女性にとって必需品です。開口部が大きく、中身の出し入れがラクなものが便利。ちなみに私の思う最適サイズは、横45cm×縦35cm×マチ20cm
A4のファイルやノートパソコンもラクに納まり、お稽古事、小旅行もOKなボリューム感のバッグは、マルチに活躍するのでシンプルなデザインがよい。ものがたっぷり入るバッグなので、とにかく軽い素材を選んでください」

そしてふたつめはミッデイバッグ
「毎日の生活の中でメインとなるのは、ミッデイバッグ(Midday=日中)です。ミッデイバッグはつまり、朝から夕方まで活躍するバッグという意味で、欧米ではこの名称で呼ばれています。航空会社の客室乗務員が持っているバッグのようなタイプで、外側や内側にポケットがあるものがベター。最適サイズは横30cm×縦20cm×マチ10cm

そして3つめは、財布、携帯電話、ミニポーチはもちろん、トートバッグと組み合わせて旅行にも便利なポシェットを選びます。横20cm×縦13cm×マチ7cmが最適サイズ。
「外に出るときに必要な最小限のものだけを入れる、小さなバッグです。チケットやパスポートも納まるサイズがおすすめ。近所のカフェにコーヒーを飲みに行くときや、夜に少しだけおでかけするようなときにも使える大きさ。ミニマリストなら、デザインのシンプルな上質な革製のポシェットを、ひとつだけ持つでしょう。つまりバッグは3つだけ。それで充分、豊かな日々を過ごせます」
■Profile
ドミニック・ローホー
著述家。フランスに生まれ、ソルボンヌ大学で修士号を取得。イギリス、アメリカ、日本の大学で教鞭をとる。禅の修行などを通して日本の精神文化への理解を深め、シンプルな暮らしを提案。『シンプルに生きる』(講談社+α文庫)、『小さいものと豊かに暮らす』(メディアファクトリー)など。

 

『おとなスタイル』Vol.8 2017夏号より

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