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小池百合子「行き詰った時、ストレスの発散法」 [おとなスタイル]

2017年09月14日(木) 10時00分配信

撮影/相馬ミナ

圧倒的な支持を得て、女性初の東京都知事に就任した小池百合子さん。
失敗をすべて肥やしとしてしまう64歳は、どこまでもポジティブでマイペース、ストレスフリーだ。改革を次々と推し進めてきた知事が、50代の女性たちに力強くエールを送る。
とにかく寝ること。嫌なことはそれで忘れる

あったらいいのに……を行動に移すと、仕事が生まれる。 この分厚い名刺入れも私が実現したもののひとつ(笑) 撮影/相馬ミナ

とにかく寝ること。嫌なことはそれで忘れる

この日の小池さんのファッションは、ミントグリーンのスーツに同系色のスカーフと爽やかなコーディネート。思わず「いつもスタイリストがついて選ばれているんですか?」と尋ねると、「まさか」と一笑された。

「私は、自分が好きなシンプルなものだけを着ています。あまり目立つ服は、みなさんが覚えていて着回しができないので(笑)、避けています。こういう服がほしいと思えば、自分でデザインして作ってもらうんですよ。バッグも、A4サイズの書類が入るように、と希望の形を伝えて、作ってもらいました。この革の名刺入れも、友人に『厚みを出して』とオーダーして、作ったもの。女性用の名刺入れって薄型のものばかりで、もっと収納力があったらいいのに……と思っていたから。“ないものは作る”この考え方は仕事にも生かしています」

インタビューしたこの日は、土曜日の昼下がり。基本的に都庁職員は休みだが、知事はこの日も分刻みのスケジュールで飛び回っていた。
今年の初めから願をかけ、7月に控えた都議会議員選挙までの断酒も誓っている。機嫌よく働くためにストレスはどう発散しているのだろう。

「とにかく寝ることです。『小池は3時間しか寝ない』という話が一人歩きしていますが、あれは選挙のときだけ。今は毎日6~7時間は寝ています。たとえ嫌なことがあったとしても、よく眠って、気持ちをリセット!」
さらに、独自の息抜きの方法もあるという。

「煮詰まったときは、徹底的に家中を掃除します。水回りを一生懸命磨いたり、フローリングのワックスがけをしたり。やり始めたら我を忘れて止まらなくなるくらい。以前、プロフィールの趣味の欄に『ペンキ塗り』と書いたことがあるんですが、私にペンキスプレーを持たせると危ない(笑)。電気スイッチのカバーを部屋の色に合わせて塗ったり、自転車を真っ黄色にしたり。ひたすら凝るんですね。自分で何でも作るので、東急ハンズも大好き。最近は、DIY用の電気ノコギリがほしいと思っています」

これがあったら、もっとこうなったら……、私生活でも仕事でも、考えたことを自分の手で実現させようとする、バイタリティあふれる女性東京都知事。現在進行形で、50代の女性がもっと仕事で活躍できる環境作りも研究中だ。
「私は一生懸命働くことが好き。充実感のある仕事はとても楽しいものです。そして、仕事は気持ちの支えになり、収入の面だけでなく、心も豊かにしてくれる。だからこそ、私は働き方改革に力を注ぐのです」

 

■Profile
小池 百合子(東京都知事)
こいけゆりこ/1952年兵庫県生まれ。エジプト・カイロ大学を卒業後、通訳などを経て1988年から「ワールドビジネスサテライト」のキャスターに。1992年、参院選で初当選。その後、衆院選で8選、環境大臣、防衛大臣、自民党総務会長などを歴任。2016年7月、291万票を獲得し、女性初の東京都知事に。

 

『おとなスタイル』Vol.8 2017夏号より

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