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【大塚寧々さんが語る】旦那様・田辺誠一さんは「基本的に面白い人」 [VOCE]
2017年09月11日(月) 12時00分配信
“好みはハッキリ。何度も読み返す楽しみがあります”
変わらないキュートさと大人の雰囲気と。その両方を持つ女優として大人気の大塚寧々さん。上品なのに自然体でカジュアルなコーディネートもアラサー&アラフォー女子から支持され、初めてのスタイルブックも発売された。
「仕事のときもプライベートも、基本カジュアルですね。私にとって洋服は“素材が気持ちいい”という着心地がとても大事。硬い素材とかは苦手なので、仕事の空き時間にショップを覗いて、素材を触ってシルエットを確かめて気に入ったらパッと買います。好みがハッキリしているんですね」と大塚寧々さん。「自分が本当に心地いいもの、好きなものに包まれていたいです。安心してハッピーな気持ちになれるのが好きなファッションかな。本も気に入ったものは手元に置いて何度も読み返すタイプです。『バガージマヌパナス わが島のはなし』は沖縄を舞台に作品を書かれている、池上永一さんのデビュー作。本当に気に入って友人たちにも何冊もプレゼントしました。そのたびに自分用を買い直して(笑)。90歳近いオバァ同士(1人は島いちばんの巫女)が仲が悪くていがみ合ってるのだけど、そのやりとりが人間臭くて圧巻なんです!でも、どっちかがいなくなっちゃったりすると寂しく思ったり……という。いつかこんな映画を撮ってみたいです」
登場人物の決断が美しく、正される気持ちに
また、50巻を超えるロング&ベストセラーの時代小説も追いかけている。「佐伯泰英さんが大好きです。主人公の磐音から息子に代替わりした新シリーズが始まってこれからが楽しみで、新刊が待ち遠しいですね。磐音をはじめ他の登場人物たちが何かをジャッジするときの生き方というか、哲学が美しくて、なにか自分の中でブレそうになっていても正してくれるような気持ちに」
最後に、「手前味噌なんですけど」と挙げてくれたのは、夫・田辺誠一さんのイラストが話題になっている『偉人たちの最高の名言に田辺画伯が絵を描いた。』。ナポレオンやマザー・テレサなど世界の偉人のワンフレーズに添えられた田辺画伯の絵が、可愛くて深くてジワジワくる。ただの絵ではなく、とんちの利いた4コマや突っ込みの役割を担ったイラストだ。「彼は、基本的に面白い人なので、それが出ていてすっごくおかしいんですよね。笑っちゃう。自宅のリビングで仕事をしていることも多いのですが、真剣に考えているときは声をかけないようにしています(笑)」
“折に触れて繰り返し読みたくなる3冊”
池上永一/角川文庫
19歳の主人公・綾乃は大親友のオバァ、オージャーガンマーと楽しく暮らす日々。あるきっかけで、ユタ(巫女)としての道を歩むことになり……。沖縄の持つ伝統的な宗教観や自然観も雄大に描かれている。沖縄・琉球ものを得意とする著者の鮮烈なデビュー作。
佐伯泰英/双葉文庫
「佐伯さんの存在は友人から教えてもらって。以来ずっと新刊を楽しみに待ってます」シリーズ累計2000万部突破の「居眠り磐音」シリーズが、ついに息子へバトンタッチ。16歳の空也は他所者を受け入れない“異国”薩摩に武者修行へ。数々の苦難が待ち受ける!
文/水野敬也 絵/田辺誠一/朝日新聞出版
各ページは切り取れるので、プレゼントしたり気に入ったところを壁に貼ったりも可能。田辺画伯のイラストにより、読む世代を選ばず、すぐにわかって笑えて、それでいて、言葉の意味が深くなったり、隠された意味を発見できたりするという素晴らしい効果が!
撮影/金井 連