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1日1組限定! 体験型のワイナリー SAYS FARMに泊まってみた [FRaU]

2017年09月03日(日) 17時00分配信

富山県氷見市の小さな丘の上にあるワイナリー SAYS FARM。地元の食材を使って食事をつくり、泊まる。3人の女子旅のはじまり。

旅をしたのは……

maaさん
料理人。フランスに憧れ料理の道に。乾物屋である実家の出汁を使った和食が得意。

平野紗季子さん
フードエッセイスト。著書に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)がある。

小谷実由さん
ファッションモデル。愛称はおみゆ。趣味は純喫茶巡りで、猫をこよなく愛す。
緑と青の混ざる世界。ワインの生まれる景色の中で暮らすように滞在すること

Photo:Koichi Tanoue 

緑と青の混ざる世界。ワインの生まれる景色の中で暮らすように滞在すること

空も、山も、海も見える。緑と青の混ざる世界に立った私たちは、誰もが言葉を失って目前の景色を眺めていた。ここはSAYS FARM、漁港の街・氷見の丘を登ると幻のように現れる美しいワイナリーだ。

Photo:Koichi Tanoue 

今日からここで大好きな人たちと過ごせるのかあ……。嬉しくなって隣を見れば、二人の横顔が木漏れ日に照らされて、いつにもまして可憐に見えた(海街diaryかよお)。丘から見下ろせばふさふさと茂るぶどう畑に圧倒され、その緑に惹かれて歩き出せば芝生が軽やかな音を立てる。さく、さくさく。歩いているだけで楽しい、そんな気分はいつぶりだろう。

Photo:Koichi Tanoue 

SAYS FARMの癒やしキャラ、6匹のヤギが迎えてくれる。メ~。ヤギのチーズをレストランで使うこともあるとか。ヤギの首ってこんなに長かったんだ。

私がニワトリやヤギに挨拶をして指を嚙まれていると、畑の向こうでmaaさんが歓声をあげた。「ベルベーヌだ! あーほんとにいい匂い」。畑には果実や花がそこかしこに生い茂っている。私たちはみずみずしいハーブをそっと摘んだ。それは今夜の夕ごはんを飾る、大切な香りになる。

Photo:Koichi Tanoue 

SAYS FARMはただのワイナリーじゃない。その場所が特別なのは、畑の裏にレストランやショップ、それから1日1組だけが泊まれる大きなお家があること。畑を見学しておしまいという点の体験ではなく、お買い物をして、料理をして、夜を過ごしてまた朝日を迎える。まるで暮らすように時を重ねることで、立体的に土地の魅力に心を満たせる場所なのだ。

Photo:Koichi Tanoue 

醸造所の地下の貯蔵庫では木樽の中でワインが眠る。「今年はアルバリーニョが良い出来でした(現在は完売)。スペインでは“海のワイン”と呼ばれる品種で、氷見とも風土条件が近しく、地元の魚介ともとてもよく合うんです」とディレクターの飯田さん。氷見ならではの風土に溶け込むワインが生まれているんだなあ。

こんな理想郷が9年前は荒れ果てた耕作放棄地だったなんて信じられない。ないものを生み、描いた夢を形にする。SAYS FARMがこの場所で紡ぎ続けてきた物語を尊く思った。

SAYS FARM(セイズファーム)
富山県氷見市余川字北山238
東京からはまず北陸新幹線でJR新高岡駅へ(約3時間)。新高岡駅から、今回食材の買い出しをした氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」までは車で約30分。そこからセイズファームまでは、さらに車で約30分。電車で向かう場合は、JR氷見駅が最寄りで、そこから車で約20分。
●情報は、FRaU2017年9月号発売時点のものです。

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