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最強のコーピング! 世界中で注目されるストレス対策「マインドフルネス」 [おとなスタイル]

2017年08月30日(水) 10時00分配信

今この瞬間を味わい手放す習得には実践あるのみ

動じない心を育むマインドフルネス。怒り、悲しみなど、強い感情が収まらないときに取り入れると、最強のコーピングになります。
こうした心の病を防ぐため、注目されるのが“最新のストレス対策”です。
認知行動療法をストレス対策に応用した「コーピング」。そして、瞑想をベースに生まれたプログラム「マインドフルネス」。世界中で注目されるストレス対策「マインドフルネス」をご紹介します。

マインドフルネスを取り入れる

マインドフルネスは、今起きている感覚に気づき、あるがままに受け止め、手放すためのプログラム。ストレスへの対処のほか、最近では、うつ病などの治療にも活用されています。
マインドフルネスの考え方では、すべての体験に対して、判断や評価をくだすことはしません。イライラしても悲しくても、ただ受け止めるだけです。
「自分自身を、じっと見ているイメージに近いです。繰り返し実践していくうちに、どんな感情が浮かんでも、客観的に受け止め『ふーん、そうなんだ』
と置いておけるようになります。それはつまり、楽に生きられるようになるということ。日々起こる出来事や感情に振り回されることがなくなり、心を常にニュートラルな状態に置くことができるようになりますよ」(臨床心理士 伊藤絵美さん)
初めての人は、瞑想からトライ。頭で理解するより、実践あるのみです。

マインドフルネスとは?

●今この瞬間を味わう
●あるがままに受け止める
●呼吸をあるがままに感じる
●いいも悪いも判断しない、評価しない
●考えが浮かんだら受け止めて手放す

すぐに取り入れられる様々なマインドフルネスのワーク

マインドフルネスを習得すると、ストレスを無理なく手放していけるようになります。いろいろなワークを試してみましょう。

マインドフルネス瞑想(または呼吸のワーク)

呼吸をしながら、鼻腔を通る空気の感触や胸・お腹の動き、体温、頭に浮かぶ気分などに意識を向けて観察します。呼吸をコントロールしたりせず、ただ感じて味わいます。周囲の音などにも注意を広げ、今この瞬間を味わいましょう。坐禅にも同じような効果があります。

触るワーク

目の前にあるものを触り、しっかりと感じるワークです。机や壁、自分の体にも触ってみましょう。堅い、冷たい、心臓の鼓動や骨のゴツゴツした感触などを確かめます。そこで自分の体型などが気になっても、その思考はひとまず置いておき、ありのままに受け止めるにとどめます。

葉っぱのワーク

目の前に大きな川が流れていて、流れもゆったり。そこに葉っぱが一定の間隔で流れてきているイメージを持ちます。あなたは、頭に浮かぶ言葉やイメージをひとつずつ葉っぱにのせていくだけ。自動思考のすべてが、川の流れに乗って消えていく、このイメージを持ち続けます。

ロボット掃除機のワーク

自動思考やネガティブな感情が大量にわいてきて、押しつぶされそうなときには、ゴミとロボット掃除機をイメージ。キレイな床に、わいてきた自動思考や感情をぶちまけましょう。一度それを観察し、掃除機の電源をON。あとは、すべてロボット掃除機が吸い込んでくれます。
■Profile
臨床心理士 伊藤絵美さん
いとうえみ/洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長。専門は認知行動療法、ストレス心理学。コーピングを用いた心理カウンセリングを行っている。近著に『折れない心がメモ1枚でできる コーピングのやさしい教科書』(宝島社)。

 

『おとなスタイル』Vol.7 2017春号より

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