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森三兄弟 -森鴎外を支えた弟たちの物語- [おとなスタイル]

2017年08月25日(金) 10時00分配信

文京区立森鴎外記念館コレクション展 「森家三兄弟-鴎外と二人の弟―」

お盆休みで、久しぶりに家族や親戚など懐かしい再会を楽しんだ方も多いのではないでしょうか?そこで今日は、偉大な文豪、森鴎外の意外と知られていない家族とのエピソードにスポットをあてた展覧会をご紹介します。

篤次郎筆潤三郎宛葉書 明治38年7月14日消印 潤三郎の大学卒業を祝う葉書

現在ではあまり語られることが少なくなりましたが、実は鴎外には二人の弟がいました。一人は5歳下の篤次郎、もう一人は17歳下の潤三郎で、それぞれ劇評家、考証学者として活躍。篤次郎は鴎外とともに西洋詩や演劇論を翻訳し、鴎外主宰の雑誌「しがらみ草紙」「めさまし草」などの編集にも関わりました。また、潤三郎も、鴎外の史伝『伊澤蘭軒』『北條霞亭』などにおいて資料蒐集や調査などを引き受け、鴎外の業績を後世に残すための全集や評伝の刊行に努めたといいます。
鴎外にとってこの二人は様々な面で文学活動を支えた“頼れる弟”であり、また一方で鴎外は、弟たちが困難に直面した際には、解決のために全力を尽くす“頼れる兄”でありました。今展は、この二人の弟に焦点をあてたもの。彼らの生涯と業績、そして互いを敬愛し、信頼しながら支え合ってきた森三兄弟の絆を、日記や書簡、原稿などの30点余りの資料を通して紹介します。

潤三郎筆鴎外宛書簡 明治18年3月10日付 ドイツ留学中の鴎外に宛てた、潤三郎幼少期の書簡

会場では、若き日の鴎外が篤次郎とともに使用した手製の蔵書印や、潤三郎が鴎外に宛てた葉書などを展示。また、篤次郎没後の顛末を題材にした、生前未発表作である『本家分家』の鴎外自筆原稿といった、貴重な資料も公開されます。

鴎外自筆原稿『本家分家』大正4年 篤次郎没後の顛末を題材にした生前未発表作

また、鴎外の長女 茉莉が『週刊新潮』に連載していた「ドッキリチャンネル」(1979~1985)の自筆原稿の展示、次女の杏奴(あんぬ)が父鴎外について語った5分間インタビュー映像も紹介。
今展は文豪 森鴎外としてでなく、兄、父としての鴎外を垣間見ることのできる貴重な機会。8月23日、9月6日、9月20日の14時から30分程度、鴎外記念館の学芸員による展示解説も行われます(申込不要、展示観覧券必要)ので、あわせてお楽しみ下さいね。
文京区立森鴎外記念館コレクション展
「森家三兄弟-鴎外と二人の弟―」

会期:2017年7月7日(金)~10月1日(日)
8月22日(火)、9月26日(火)休館
開館時間:10時~18時(最終入館は17時30分)
会場:文京区立森鴎外記念館(東京都文京区千駄木1-23-4)

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