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明治天皇も食した?「鴨カレー」が限定復刻 [おとなスタイル]

2017年08月08日(火) 10時00分配信

※写真はイメージです。実際の富士山アイスクリームとは、サイズや見た目が多少異なります。

日本人なら誰でも好きな、カレーライスとアイスクリーム。なかでもかカレーは、寿司などと並び、近年日本を訪れた海外の旅行者からも「日本で美味しかったもの」に挙げられる、人気のメニューだとか。家庭でも、市販のルーをスパイスでアレンジしてオリジナルの味を探求するなど、こだわりの尽きない日本のカレー事情。
そこで今日は、カレー好きなら絶対食べたい! 『鴨肉のカレーライス』をPICK UPしました。このカレーは実際に、明治天皇をはじめ、伊藤博文公などその当時の要人の食事会で振る舞われていたとされたもの。貴重な歴史文献や資料をもとに明治記念館西洋料理総料理長の監修により、約133年ぶりに再現されたそう。鴨を丸々無駄なく使用し、鴨肉の旨みを最大限に生かした高級感あふれるカレーライスです。カレーといえば、牛か豚が定番ですが、なんと鴨! それだけでもどんな味かと好奇心がそそられますが、その昔明治の時代に、時の要人はどのようなカレーを食していたのか? 辛さは? 香りは? 興味津々です(笑)

明治宮廷のカレーの味を楽しんだ後は、最近ではすっかりそのポジションを「かき氷」に奪われた感が否めないものの、定番デザートのアイスクリームを。もちろんこちらもスペシャル版、現在も宮中晩餐会にて振る舞われている「富士山アイスクリーム」です。「ふじさん」ではなく、「ふじやま」と呼ぶあたりに、歴史を感じます。富士の樹海に聳え立つ富士山をイメージし、山部分に濃厚な抹茶、雪に覆われている部分に口どけ滑らかなバニラのアイスクリームを使用。富士五湖に見立てたデコレーションソースは、チョコ・ピスタチオ・キャラメル・フランボワーズ・バニラで仕上げられているそう。味にも期待できそうですが、フォトジェニックなデコレーションも楽しみ! SNSでちょっと自慢したくなりそうです(笑)

『饗宴料理レプリカ』(明治20年5月13日)

この幻のメニューは、11月9日(木)まで明治記念館本館特設コーナー(東京 港区)で開催される特別展『明治宮廷のダイニングホール~よみがえる近代の饗宴~』の期間中のみ限定で、明治記念館本館「金鶏の間」で提供されます。

『ボンボニエール』(明治44年5月17日)

特別展は、明治天皇と昭憲皇太后による宮廷外交の舞台となった「赤坂仮皇居御会食所とその時代」を振り返ろうという趣旨で、明治記念館開館70周年を記念して開かれるもの。宮廷外交の舞台となった「赤坂仮皇居御会食所」を当時の貴重な作品とともに紹介。テレビドラマでも大変な話題になった「天皇の料理番」秋山徳蔵のメニューコレクションから明治の宮中晩餐メニューカード、明治天皇と昭憲皇太后がお召し上がりになった饗宴料理のレプリカの再現や、宮中晩餐の引出物として作られた雅びな工芸品「ボンボニエール」など、厳選した29点が展示されるそう。
せっかくなら、見るだけでなく味覚でも明治宮廷を! ということで、登場したのが『鴨肉のカレーライス』と『富士山アイスクリーム』なのです。

風情を感じるロケーション。

ところで、現在の明治記念館本館、通称「憲法記念館」は、かつて明治14年(1881)10月に赤坂仮皇居に建設され、明治天皇が使用した「御会食所」の貴重な遺構です。日本で最初の「天皇のダイニングホール」であり、条約改正問題が最大の政治課題であった明治10年代には、三大節の賜宴や外国皇族を招いての宮中晩餐会の会場として使用されていたとか。現在は、明治記念館本館「金鶏の間」として、来館者が利用できるラウンジや宴会場となっています。

明治記念館といえば、昭和22年に開館した明治神宮の結婚式場。『おとなスタイル』世代だと、友人の結婚式などで訪れたことがある方も多いと思います。“おとな”のオシャレショップが立ち並ぶ青山からほど近くにあり、東宮御所があることもあって、東京の真ん中にありながら、喧騒から離れてちょっと優雅なひと時を過ごせるロケーション。
その明治記念館で、明治時代の貴重な品を目と舌で楽しめる貴重なこの機会。いちょう並木沿いにあるカフェなどでいただくランチやスイーツも十分優雅。ですがこの夏の1日は、ちょっと足を伸ばして、最先端の流行ではなく文明開化の風を感じながら、明治宮廷のダイニングホールで雅なカレーとアイスを堪能してみてはいかがでしょうか。

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