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多忙な毎日だからこそ「思考を休める」気合は不要!やってみよう坐禅入門 [おとなスタイル]

2017年07月31日(月) 10時00分配信

「思考を休める」坐禅の姿勢&心得3ヵ条

究極のコーピングと言われる坐禅。
多忙な毎日を過ごすビジネスパーソンの間で今、坐禅が人気を集めている。
坐禅は、心で心をコントロールするのではなく、身体(姿勢・呼吸)を調えることで「考えない」を実践、心を落ち着かせるというもの。
「寝ようと思うと眠れないですよね。考えないと思うと、つい考えてしまう。坐禅というのは、自分の先入観や、悩みをリセットして、思考をお休みする実践なんです」と僧侶の関水博道さん。
作法などは宗派によって異なりますが、基本はほぼ同じ。
正しいやり方を身につけて、生活の中にとりいれてみよう。
坐禅の要! 正しい姿勢

口を自然に軽く閉じ、呼吸は腹式をこころがけて。

坐禅の要! 正しい姿勢

坐り方
基本は、両足を組む結跏趺坐(けっかふざ)という坐り方。右足を左太ももに、左足を右太ももにのせ、両膝を床につけ、骨盤と両膝の3点で体を支えて。つらい場合は、片足を組む半跏趺坐(はんかふざ)でもOK。右足を左太ももの下にいれ、左足を右太ももの上にのせる。背筋をまっすぐにのばし、あごは少し引くように。
手は法界定印(ほっかいじよういん)の形に組む。肩の力をぬいて腕を前に垂らし、右手の指の上に左手の指を重ねて、両手の親指がかすかに触れる程度にあわせ、卵形に。

目の開け方
心が落ち着いた自然な状態とされる半眼が基本。目は見開くと視覚によって意識が活性化してしまい、閉じると眠くなってしまいます。そのため、薄目をあけたくらいの半眼がベスト。仏様の顔は半眼のものが多いので、イメージしてみて。視線はおよそ1m先を見るように落とします。

坐禅の心得 基本3ヵ条

●静寂の中で行うべし

●正しい姿勢と呼吸をマスターすべし

●無理は禁物。一生懸命をお休みすべし

気が散らないよう、携帯やアラームなどの音が鳴るものは全てオフに。眩しい明かりや眠気を誘う真っ暗闇もNG。
坐禅は「身心一如」、心と身体はひとつ。心を調えるためには、正しい姿勢と呼吸が必須。間違った方法を身につけたり、自己流にならないよう注意しよう。
「坐禅するぞ!」という気合は不要、構え過ぎは禁物。10分でも20分でも、自分のペースでまずは始めてみる。また、坐禅がつらくなっているのに、頑張る必要はない。「過ぎたるは及ばざるがごとし」。頑張ろうとするほど、体が硬くなり、呼吸が浅くなって調わない。“気負わない”姿勢で向き合おう。

体験したのは
朝活禅/曹洞宗(禅宗)の若手僧侶によって2010年11月から開始された坐禅会。朝7時から8時まで、坐禅と修行体験(朝粥や行茶、掃除など)の全6回コース。終了後は、自由参加の茶話会もあり。毎回配布される「朝活禅通信」が禅を面白く学べると好評。

お話を伺ったのは

関水博道さん/横浜市東泉寺副住職。大本山永平寺で修行の後、駒澤大学大学院修士課程修了。曹洞宗総合研究センターで仏教・禅を伝える研究開発に携わる。

 

『おとなスタイル』Vol.7 2017春号より
撮影/蝦名まゆこ

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