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【人生相談Q&A】43歳独身女性。生きていくことすべてが面倒くさく、辛い [mi-mollet]

2017年06月01日(木) 14時00分配信

たまのっちさんからの質問

Q. 43歳独身。すべてが面倒くさく感じるようになり、辛い……。
43歳、実家暮らしの独身です。ここ一年ぐらい、老後の年金や先々のことに不安を強く感じてしまい、何をやるにも「面倒くさい」と感じるようなっています。“面倒くさい”が極まって、死んだ方が楽かなーと漠然と考えてしまうこともあります。趣味はたくさんありますが、それも面倒くさく感じてしまうのです。柔軟な考え方ができず、頭が凝り固まっているような感じです。これも更年期の一つなのでしょうか? もともと神経質で感受性が強いと言われるのですが、もっと気楽に生きられる考え方、方法があれば教えて下さい。(44歳)

特別ゲスト 金子稚子さんの回答

A. 「死」について学ぶことで
気楽に生きられるようになるかもしれません。
どうしてしまいましたかね……。ご自分、もしくは周囲が困った状況になっているようでしたら、心療内科など一度病院に相談されたほうが良いかと思います。ですが自分が無気力になっているだけで、とくに困った状況がないようでしたら、病気だと決めつけないでくださいね。「神経質で感受性が強い」と書かれていらっしゃいますから、先のことが不安で考えすぎて、思考停止に陥っている状態かもしれません。

その場合、一つ思ったのは、変化が不足しているのかな、と……。言い方を変えましょう。たまのっちさんご自身が、変化を望んでいらっしゃるのかな、と感じました。ですから一度、ご実家を出られてみてはいかがでしょうか? そして「生活すること」に集中してみる。自分が動かなければご飯を食べられない、部屋も片付かない、という環境に身を置くのです。それだけでも刺激になるかもしれませんよ。

さて、お悩みを拝見して私は、「死んだほうか楽かなー」というのは、ユニークな考え方だなと思ってしまいました。自殺願望とは、もちろん違うものだという前提ですが……。とはいえ、死を目前にしていた夫を見てきて感じたことですが、はっきり言って、死ぬのも大変ですよ? ですからご提案したいのですが、一度「死」について学んでみませんか? 私も子供の頃はとても神経質な性格だったのです。でも身近な人の死を見て、学んで、「次の瞬間死んでも仕方がない」という感覚を得た今、とても気がラクになりました。趣味もお持ちなのに面倒臭いと感じられるということは、生きる意味が分からなくなっているのかもしれません。ですから反対に「死」そのものについて学ぶと、たまのっちさんの中で、生きることへの意味合いが変わってくるかもしれない、と思ったのです。

このようにすべてが面倒臭いと感じられているのは、決して無気力になっているのではなく、むしろ変化を求めているからこその心のサインが出ているのかもしれないと思った次第です。だから是非、自分から変化を起こしてみていただけたらと思います。もちろん更年期障害を疑うのならば、医療機関への受診も同時に行ってくださいね。
いかがですか?
金子稚子さんの回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

金子稚子(かねこわかこ)
1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)、『死後のプロデュース』(PHP新書)、『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

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