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【結婚生活Q&A】闘病を支えた夫が回復後に浮気を。私はどうすればいい? [mi-mollet]

2017年05月29日(月) 14時00分配信

ぶーちゃんママさんからの質問

Q:がんと大怪我で闘病した夫を一生懸命見守っていたのに浮気をされ、信用できなくなってしまいました。

結婚32年。5年前に夫が癌で手術をしました。前立腺癌で全摘出したため、男性としての自信がなくなっては気の毒と思い、復帰後、ワインスクールや自動車レース、スキーなどの趣味を見守っていましたが、一昨年、スキーで脊髄損傷し再び闘病生活、看病が大変でした。回復したものの、ワイン関係で親密になった女性と交際していることが、夫のFacebookから判明。相手を思いやる優しい文章を送り、オシャレにも気を遣うように。今まで支えてきたことがバカバカしくなり、女として捨てられてしまったようで信用もできなくなりました。追求しても「調子に乗ってしまった」と言うだけ。今後、夫を信じられるようになるのでしょうか? 今までのような愛情が戻るでしょうか?(55歳)

特別ゲスト 金子稚子さんの回答

A:無理して冷静にならず 女としての悲しさを素直に伝えられたらいかがでしょうか。

ご主人は、一体どういうつもりなのでしょうね。ぶーちゃんママさんがこのようなお気持ちになられるのは当然のことだと思います。

ただ、「今後、夫を信じられるようになるのでしょうか?」とおっしゃられているということは、別れたくないということが前提なのかな、と感じました……。大切なのは、ぶーちゃんママさん自身がどうしたいか、です。ご主人の気持ちや体のことは関係ありません!

そこでお尋ねしたいのですが、こんなご主人でも最後を看取りたいと思いますか? 逆に自分を看取ってもらいたいと思いますか? あるいは、ともに死んだ後もあの世で会いたいと思いますか?

私の知り合いの80代の女性で、先日ご主人を看取った人がいらっしゃるのですが、「自分が死んだ後にあの世で何をしたいか」という話になったとき、彼女は、「あの世で夫に会いたくない。女問題でさんざん泣かされたので。だからあの世では婚活して、浮気しない人と結婚したい」と言ったのです! ぶーちゃんママさんはまだ55歳とお若いですから、この先の人生をどう送りたいかしっかりお考えになってほしいと思います。

ただですね、私、とても素敵だと思ってしまったのが、ぶーちゃんママさんの「女として捨てられてしまったようで」という言葉です。何て艶っぽいんだろう!と、うらやましく思ったのですよ。私には妻としての時間は11年しかありませんでしたが、それでも32年もこんなに艶っぽい気持ちを持ち続けられることはすごいことだと想像がつきます。そんな素敵な女性を……、「アンタ何やってんの!」と本当にご主人に言いたいですね。懐の大きな奥さまとの間に築かれた盤石な夫婦関係に、完全にあぐらをかいていると思いました。「調子に乗ってしまった」という発言は、まさに本音なのでしょう。

ですからぶーちゃんママさんも、「浮気したでしょ!」と問いつめるのではなく、「女として悲しい」というお気持ちを素直にお話しになったらいいのではないでしょうか。そのほうが、辛さが伝わると思いますよ。ぶーちゃんママさんはいろいろと思われるかもしれませんが、ご主人にとって妻という存在はぶーちゃんママさんをおいて他にはあり得ないはずです。そこに甘え切っているだけ。そんな妻の大切さを理解させるためにも、女としてのお気持ちを前面に出してお伝えになるのが良いかなと思います。

もちろん、「一人になって考えたい」と言っても良いと思います。ただ、もし今、「もう会いたくない!」という気持ちになっているのだとしたら、そこはワンクッション置かれてから答えを出されるべきかと思います。ですからまずは、辛い気持ちを味わう時間をあえて持ってください。そのうえで、一人になって再出発されるのものいいでしょうし、「いろいろあったけど……」と夫婦で苦みのある幸せを噛み締め、また一歩深まった唯一無二の関係になっていくのも……。いずれにしてもご主人のことを必要以上に気遣う必要はありません。好きなだけ時間をかけて、ご自分の気持ちだけで決めればいいと思います。
PROFILE
金子稚子(かねこわかこ)
1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)、『死後のプロデュース』(PHP新書)、『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

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