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【人間関係Q&A】異動をきっかけに自身の発達障害を疑う夫。私にできることは? [mi-mollet]

2017年05月18日(木) 12時00分配信

めんつゆさんからの質問

Q. 夫が異動をきっかけに、「発達障害かも」と悩み始め、 希望している子供も持て

30代前半、1歳下の夫と結婚4年になります。優しい夫と楽しく結婚生活を送ってきましたが、最近夫が仕事のことですごく悩んでいます。夫は昨年から営業職になったのですが、複数の問題への臨機応変な対応や周りとのコミュニケーションが思うようにいかず、「自分は実は発達障害ではないか……」と私に話してきました。抵抗があるようでまだ病院を受診してはいませんが、転職なども考え始めているようです。妻としては苦しんでいる姿を見ているのは辛く、夫になるべく自分らしく生きてほしいと思います。とはいえ今の安定した生活がどうなってしまうのか、このまま精神的にも経済的にもどんどん悪い状況になったらどうしよう、と正直不安でいっぱいです。夫との子どもが欲しいとずっと願ってきましたが、夫は仕事や人生の悩みでそれどころではなく、そのことも悩んでいます。(32歳)
特別ゲスト 金子稚子さんの回答

A. 漠然と不安にならず 今優先したいことの順位をつけて 一つずつ対策を考えてい

拝読しまして、ご主人のお悩みは異動のストレスによるものではないのかな、と感じました。だからといって、「ストレスが溜まってるのよ」と軽く対応できることではありませんよね。ストレスが原因でうつ病を発症することもありますし、ご主人のお話をしっかり聞いてあげたいところです。
そこでご主人が気にされている発達障害のことですが、まずはしっかりとお調べになるのが良いかと思います。今は発達障害をカミングアウトする人も増えていて、そういった人のブログなどもあると思いますので、それを読んでご主人の症状と比較されてみてはいかがでしょうか。同時に、発達障害に限らず、同じようなストレスを抱えている人のブログなども探してみて、その人たちの対応策なども参考にするのもいいかもしれません。今はネットが発達していますので、まずはそこから「似た状態の人」の情報を得て、比較してみることから始められたらいいと思いますよ。
「夫には自分らしく生きてほしい、とはいえ今の安定した生活がどうなってしまうか不安」とのことですが、このお気持ちは当然のことだと思います。そこで、めんつゆさんが今もっとも優先したいものは何か? これを一回きちんと考えてみてほしいのです。優先したいのは、安定した生活なのか、ご主人なのか、それとも子供なのか……。長期的な話ではありません。今の自分の気持ちを素直に見つめてほしいのです。そして、今優先したいものの1位を決めてみてください。
1位がご主人なら、やはりとことん話を聞いて、一緒に対応を考えていくことが大事になると思います。また、「子供は今のところ難しそう」とおっしゃっていますが、順位をつけてみて子供が1位だと思うのなら、ご主人と腹を割って話し合われるしかないでしょう。そして1位が「安定した生活」なら、自分がもっと働く、あるいは支出をコンパクトにする、といった対策を取ることができるのではないかと思います。今はご主人の悩みに巻き込まれて不安がどんどん大きくなっていらっしゃるようですが、このように分解して一つずつ対応を考えられれば、不安をかなり減らせると思いますよ。自分がやるべきことが見えてきますから。
可能でしたら、同時に「安定した生活」は誰が作っているのか? ということも一度深く考えてみてほしいと思います。私は結婚前からずっと、夫婦ならば、「安定した生活」というのは一人で作るのではなく二人で作るもの、と考えていました。ですからめんつゆさんも、ご主人が苦しんでいるときは「私に掴まっていれば大丈夫よ!」と言う気概を、妻として持ってみませんか? ご主人に安心感を与えるのです。私は仕事柄、闘病中の方によくお会いしますが、妻が不安そうなため自分が闘病どころではなくなってしまっているご主人を多くお見かけしてきました。そんなふうにご主人を必要以上に苦しめてしまうのは、めんつゆさんも望むところではないはずです。ですから「せっかく二人で生きてるんだから!」と思って、物心両面でご主人の支えになっていきませんか? 夫婦は苦しい時こそその真価が問われるものだと思いますよ!
いかがですか?
金子稚子さんの回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE 金子稚子(かねこわかこ)

1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)、『死後のプロデュース』(PHP新書)、『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

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