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エマ・ワトソン特別インタビュー「『美女と野獣』のベルと私の共通点 」 [FRaU]
2017年04月29日(土) 14時00分配信
名作アニメーション『美女と野獣』の実写映画化に際し、主人公ベル役に抜擢された女優エマ・ワトソン。自分の将来像に大きな影響を与えたと語る作品と、そのプリンセスを演じた先に、彼女が見たものとは?
『美女と野獣』ベルを演じきって目標の一つを達成できた気持ち
“ハリポタ” のハーマイオニー。もう彼女にはその代名詞はふさわしくない。女優としてだけでなく、モデル、国連のUNウィメン親善大使としてジェンダーの平等を訴える活動家など、彼女を表す代名詞は数知れず。子役からすっかり大人の女優に成長したエマ・ワトソンは、まさに今を生きる女性のロールモデルとなったといえるだろう。
「私をロールモデル、といってくれるのはうれしいけど、まだまだやりたいこと、目指すことはあるわ。でも、今回『美女と野獣』のベルを演じることができたのは、目標の一つを達成した気分。だって、私が子どもの頃に観て、自分の将来像に対して間違いなく影響を与えた役だもの。初めてオリジナル版でベル役を演じたペイジ・オハラの歌を聴いたとき、たちまち共感したのよ。
「私をロールモデル、といってくれるのはうれしいけど、まだまだやりたいこと、目指すことはあるわ。でも、今回『美女と野獣』のベルを演じることができたのは、目標の一つを達成した気分。だって、私が子どもの頃に観て、自分の将来像に対して間違いなく影響を与えた役だもの。初めてオリジナル版でベル役を演じたペイジ・オハラの歌を聴いたとき、たちまち共感したのよ。
そして、この作品に出ることが決まったとき、私はベルと同じスピリット、同じ価値観を持っていて、ベルが今の私にしてくれたと感じたし、同じようにこれを観てくれる若い女性へのエールになると思ったの。もちろんプレッシャーはあったわ。でも、夢が叶ったことの方が断然大きかったし、たとえプレッシャーがすごかったとしても断る理由なんてなかった」
ベルの衣装や身の回りのものにはエマ自身の意見も
2017年版にアップデートするために変えた点もあれば、実写化にともなう変更点も多くあった。なかには、エマ自身がアドバイスしたということもあるのだとか。
「当然のことながら、アニメーションはアニメーションでしかないし、実写版は人間と動物と実景で撮影しているわけだから、それだけでも違いが出てくるはずだと思ったの。それに、彼女は、物語に流されてしまうタイプではなくて、自分の運命を自分でコントロールできるように描きたかった。先を見越して行動するような女性にしたかったのよね。だから、小さな部分も色々と変えているわ。
例えば、ベルは乗馬をする人だし、庭で仕事する人でしょ。実際にぬかるみの中で白馬に乗って、森の中を走り抜けて、お城まで行くとしたら、バレエシューズで行くのは無理があると思ったわけ。だからオリジナル版で履いていたバレエシューズはやめて、しっかりとしたブーツに変更したの。
私がそこでこだわったのは、ベルが履いているものがリアルで、実際使えるものであるということ。ベルがやっていることが、実際にできることと信じられるようにしたかったのよね」
「当然のことながら、アニメーションはアニメーションでしかないし、実写版は人間と動物と実景で撮影しているわけだから、それだけでも違いが出てくるはずだと思ったの。それに、彼女は、物語に流されてしまうタイプではなくて、自分の運命を自分でコントロールできるように描きたかった。先を見越して行動するような女性にしたかったのよね。だから、小さな部分も色々と変えているわ。
例えば、ベルは乗馬をする人だし、庭で仕事する人でしょ。実際にぬかるみの中で白馬に乗って、森の中を走り抜けて、お城まで行くとしたら、バレエシューズで行くのは無理があると思ったわけ。だからオリジナル版で履いていたバレエシューズはやめて、しっかりとしたブーツに変更したの。
私がそこでこだわったのは、ベルが履いているものがリアルで、実際使えるものであるということ。ベルがやっていることが、実際にできることと信じられるようにしたかったのよね」
アウトサイダーであることに誇りと勇気を持って
活動家、読書好き、自分の世界を自ら押し広げようとするパワー。エマと今作のベルはシンクロしていると言わざるを得ない。「特に誇りに思うのは、ベルがアウトサイダーということね」とエマ。
「彼女はまじめすぎるくらいまじめなところがあるでしょ。それゆえに、はぐれ者、アウトサイダーなんだけど、彼女はそのことをちっとも恥ずかしく思ったりしていないわ。正直、アウトサイダーであり続けることは、マジョリティでいるよりも難しいし、常に戦っていないといけない存在。現状に逆らうことは難しいことだもの。でも、彼女は、持ち前の明るさと勇敢さで乗り切っているの。そんな彼女に命を吹き込むことができたことに、本当に感謝しているわ。とてつもない経験よ」
「彼女はまじめすぎるくらいまじめなところがあるでしょ。それゆえに、はぐれ者、アウトサイダーなんだけど、彼女はそのことをちっとも恥ずかしく思ったりしていないわ。正直、アウトサイダーであり続けることは、マジョリティでいるよりも難しいし、常に戦っていないといけない存在。現状に逆らうことは難しいことだもの。でも、彼女は、持ち前の明るさと勇敢さで乗り切っているの。そんな彼女に命を吹き込むことができたことに、本当に感謝しているわ。とてつもない経験よ」
心から愛していることを追求しつづけることできっと仲間は見つかる
キャリアを休んででも人権活動をしたり、学業を選んだり。エマもハリウッド女優としてはアウトサイダーの道を歩んでいる。だからこそ、ベルの気持ちは痛いほどよくわかるのだ。「アウトサイダーだって感じている人、誰もに言いたいことがあるのよ」と、告白してくれた。
「ベルは村という社会でのアウトサイダー。私も学校などの小さいコミュニティで苦労したことがあるわ。他の人達となじまなかったら、何も得ることができない、っていう気持ちにすらなった。でもね、そういうところで悩んでいる人は、未来を見つめて。そこを飛び出して大きな広い世界に出ると、多様な意見や視点を持つさまざまな人達がいるし、自分と気の合う仲間は必ず存在する。
たしかにそれは簡単に見つかるものではないかもしれないけど、自分が心から愛して情熱を注いでいることを追求するの。彼らはそこにいるわ。必ず見つかるから!」
※フラウ2017年5月号より一部抜粋
「ベルは村という社会でのアウトサイダー。私も学校などの小さいコミュニティで苦労したことがあるわ。他の人達となじまなかったら、何も得ることができない、っていう気持ちにすらなった。でもね、そういうところで悩んでいる人は、未来を見つめて。そこを飛び出して大きな広い世界に出ると、多様な意見や視点を持つさまざまな人達がいるし、自分と気の合う仲間は必ず存在する。
たしかにそれは簡単に見つかるものではないかもしれないけど、自分が心から愛して情熱を注いでいることを追求するの。彼らはそこにいるわ。必ず見つかるから!」
※フラウ2017年5月号より一部抜粋
PROFILE
エマ・ワトソン Emma Watso
1990年4月15日、パリ生まれ。『ハリー・ポッター』シリーズ全作でハーマイオニー役を演じ大ブレイク。2009年からブラウン大学へ進学、モデル業にも進出。昨年は国連の人権活動に専念するなど、女優業のみならず幅広い活躍をみせる。
1990年4月15日、パリ生まれ。『ハリー・ポッター』シリーズ全作でハーマイオニー役を演じ大ブレイク。2009年からブラウン大学へ進学、モデル業にも進出。昨年は国連の人権活動に専念するなど、女優業のみならず幅広い活躍をみせる。
INFORMATION
『Beauty and the Beast』美女と野獣
1992年の同名アニメーションを完全実写化。監督:ビル・コンドン 出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーブンス、ルーク・エヴァンス ほか 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 全国ロードショー公開中
1992年の同名アニメーションを完全実写化。監督:ビル・コンドン 出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーブンス、ルーク・エヴァンス ほか 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 全国ロードショー公開中