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糸井重里さん「犬や猫が教えてくれること」とは? [おとなスタイル]

2017年04月06日(木) 09時00分配信

50代は犬や猫と暮らすのに一番いい時期だと思う。

糸井重里さんと愛犬ブイヨン。

50代は犬や猫と暮らすのに一番いい時期だと思う。

ブイヨンとの出会いがあったからこそ『ドコノコ』は生まれた。彼女が気づかせてくれることがたくさんある、と糸井さんはいう。

「いまブイヨンは13歳で、僕は60代。60歳を過ぎると飼い主のほうが先に死ぬ可能性があるので、次の犬を飼う資格はもう僕にはありません。今後は預かりさん※1をやるのかなと思うことはありますね。そう考えると、50代は犬や猫と暮らし始めたい人にはある意味、最後の時期なのかもしれません。でも、とてもいい機会でもあります。世の中のこと、人生のことをわかってきたつもりでいても、犬や猫が教えてくれることはたくさんあって、とても新鮮な気持ちになったりするんです」

ただし、“癒やしの存在”や“かわいさ”だけを求めて安易に飼うことだけは避けてほしいと糸井さんはいう。最近では8週齢規制※2を導入する自治体もある。

「犬や猫なんて、と思う人がいてもいいんです。でも、犬や猫から広がる社会やネットワークは本当に深くておもしろい。彼らは何をするわけではないけど、人間にいろんなことを伝えてくれ、瞬く間に機嫌をよくしてくれる。言葉でなく、愛とは何か、いろんな愛のかたちを教えてくれる存在なんだと思います」

少しおばあちゃんになったブイヨンに、老いる尊さも学びながら。糸井さんの犬や猫とのご機嫌な日々は、これからも続いていく。

 

犬や猫は、僕らに

『愛のかたち』を教えてくれる

存在なんだと思う。

糸井さんの『ドコノコ』生活。

糸井さんが企画・監修の『ドコノコ』アプリ。アプリ上だけでなく、オフ会などのイベントも積極的に開催。「犬や猫を通して、人も交流ができると、あのコどうしているかな、という気持ちはもっと大きくなるはず。自然発生的に、いろんな地域でオフ会という形の交流が生まれたらいいと思っています」と糸井さん。この日は代々木公園で初オフ会。糸井さんは犬の神様みたいに、みんなを抱っこして、撫でて、参加犬も糸井さんもご機嫌な一日。

※1 預かりさん
保護した動物の新しい家族が決まるまでの間、一時的に預かるボランティアのこと。預かり中のフード代や医療費は、団体が支払うケースが多い。

※2 8週齢規制
生後56日(8週齢)に満たない子犬、子猫を母親から引き離すと、精神的外傷を負う可能性が高く、問題行動を起こしやすくなるので、それを防ぐための規制。

 

■Profile
糸井重里さん
いといしげさと
1948年生まれ。
群馬県出身。コピーライター、エッセイスト、作詞家など多彩な分野で活躍。’98年に開設したウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』は、インタビューやコラム、手帳などの商品も人気。著書に『ボールのようなことば』、『ブイヨンの気持ち。』などがある。

 

『おとなスタイル』Vol.6 2017冬号より
(撮影/山崎智世)

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