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気仙沼に渡辺謙さんと南果歩さん夫婦が地元の人々と協力して作ったカフェ「K-port」がある。今回、店頭にも立つ南さんが気仙沼へ訪れる際に毎回必ず会いたくなる、濃くて楽しいキャラクターが大集結！震災後の現状から地元の未来まで、熱く語り尽くす「気仙沼ナイト」では、復興へのもどかしさ、私たち大人ができることは何なのか、胸に秘めた本音が続々と飛び出しました。

（ヒラメ、カツオなど、地元で獲れた魚の刺身盛り合わせを前に）

南果歩さん（以下敬称略） やっぱり気仙沼のお魚は最高！　ヒラメもカツオも美味しい～。

小野寺紀子さん（オノデラコーポレーション常務。K-portでも豆を使用するアンカーコーヒーを弟さんが経営） 気仙沼は、震災の年も含めて、生鮮カツオ水揚げ量が19年連続日本一なんですよ。

南　さすが気仙沼の広報部長、のりちゃん！　ああ、このお酒とこの魚、何回味わって

も感動するなあ。

紀子　初めて果歩さんに会ったの、K-portができたときだよね？菅原敬子さん（男山本店の奥さん）あのときはあまりお話できなくて。でも、そのあと女子会をやったね。

安藤幸子さん（磯屋水産の奥さん）2回もやりましたよ！

南　誌面には絶対書けないことで、夜中まで盛り上がったね（笑）。

紀子　そうそうそう！（笑）

幸子　震災の後、しばらくはお互いにつらいことも言い合えなかった。でも誰かに聞いてもらいたいって気持ちもあって。果歩さんにお話しできたことで、すごく楽になったなあ。

南　言葉にするまで、時間がかかるよね。さっちゃん、話した後すごく顔がすっきりしてたもの。

紀子　私はこの5年間、ずっと走ってきた感じ。周りの人が前進していくなか、それに乗り遅れないように、って。でも5年たっても、現実には復興もあまり進んでなくて。

敬子　それがもどかしいよね。

紀子　だから私、今ちょっと疲れたな、って思っちゃってるんだ。

幸子　常にトップギアで走るのりちゃんが、疲れてるの！？

紀子　実はね（笑）。もう一回、力を入れてがんばれるときがくればいいな、と思ってはいるんだけど。

南　でも無理しないほうがいいかも。疲れたなって思うときは、「疲れた！」って言ったほうがいいよ。

紀子　本当に、そうだよねえ。

敬子　でも学生や若い人たちも、すごくがんばってくれていると思う。

紀子　彼らのためにも、早く何とかしてあげたいと思うなあ。

幸子　それで何年か後に、やっぱり気仙沼で働きたいと思ってもらえる場所にしたいよね。

紀子　それが、私たち大人の仕事だと思ってる。ところで果歩さん、明日はどこへ行く予定？

南　朝、五十鈴神社に行ってくる。

幸子　五十鈴神社！ うれしいなあ。内湾の誇るパワースポットだもの。

南　気仙沼湾を高台から見下ろせる、あんな素敵な場所、ほかにないよ。

紀子　大漁祈願で、漁師さんたちもあそこに行くからね。じゃあ、明朝6時に現地に集合します？

南　えっ、いや、そんな早くは……。だって、夜はこれからよ！（笑）

 

 

ガールズTALK会場『福よし』
会場は、漫画『美味しんぼ』にも登場し、“世界一”と絶賛された焼き魚の名店「福よし」。囲炉裏の炭火で焼いた、新鮮な魚を味わえる。おしゃべりのお供は、店内で「福よし」のプライベートラベルで提供されている、男山本店の純米大吟醸「蒼天伝」。

気仙沼市魚町2-5-7