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アカデミー賞授賞式でまさかのミス! 間違えられた『ムーンライト』って!? [with]

2017年03月03日(金) 17時00分配信

ハリウッドで最大のイベントアカデミー賞授賞式。今年はその最も華やかな舞台のクライマックス、作品賞の発表で、信じられないハプニングが起こりました。作品賞の発表で大本命『ラ・ラ・ランド』のタイトルが読み上げられ、受賞者であるプロデューサーがスピーチをしている最中に、それが手違いによる誤りだったことが発覚したのです!

(c)AP/アフロ

ヘッドセットをしたスタッフが慌てて壇上に来たと思ったら、さっきまでスピーチしていた『ラ・ラ・ランド』のプロデューサーが出てきて、「受賞作は『ムーンライト』です。これは冗談じゃなくて、ほら」。赤い封筒から取り出した「Best Picture」と書かれたカードには『ムーンライト』のタイトルが。え、どういう意味? 冗談? まさか今年は作品賞が2本? と見ているこちらも大混乱していたら、舞台上で困惑する『ラ・ラ・ランド』の関係者の間を縫って出てきたのが、オスカー監督にして伝説的俳優でもあるウォーレン・ビーティー。作品賞のプレゼンターとして、受賞作を発表した人です。

発表の時、封筒を開けた後に「受賞作は――作品賞は――」とずいぶん引っ張り、一緒に登壇したフェイ・ダナウェイ(こちらも伝説の女優)に見せ、彼女が発表するという展開だったのですが、曰く「赤い封筒を開けたら“エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』と書いてあった。それであんなふうにフェイの顔を長いこと見ていたんだ。別に笑いを取ろうと思ってたわけじゃないんだよ」。

つまり作品賞の前に発表された主演女優賞の封筒が、そのまま作品賞のプレゼンターに渡されていたんです。でも誰もが『ラ・ラ・ランド』受賞間違いなし! と思い込んでいたから、フェイ・ダナウェイもそのまま発表してしまったんでしょう。私も長年アカデミー賞を見ていますがこんな展開は初めて。

(c)Everett Collection/アフロ

本来の受賞作『ムーンライト』は、すべてが順当だった今年の授賞作の「最大の番狂わせ」として、ラストのビックリになるはずだったと思うのですが、ハプニングでなんだか妙な盛り上がりに。ぬか喜びさせられた『ラ・ラ・ランド』の関係者は本当に気の毒ですが、プロデューサーのジョーダン・ホロウィッツが「私はこのオスカー像を『ムーライト』に喜んでお渡しますよ」と、『ムーンライト』の監督バリー・ジェンキンスをハグしたのは、なかなかの名場面でした。

ちなみに『ムーンライト』は黒人でゲイの主人公の成長と恋を描いた作品で、こちらも作品賞にふさわしいめちゃめちゃいい作品(4月28日公開)。『ラ・ラ・ランド』同様にご注目くださいね~。

『ムーンライト』4月28日(金)より、TOHOシネマズシャンテ他、全国公開!
オフィシャルサイト:http://moonlight-movie.jp/ 
(c)2016 A24 Distribution,LLC

文/渥美志保

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