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映画などを見たときに萌えるキャラの違いで、女子は二つのタイプに分けられると思います。ひとつは当然ながら“主役萌え”。『花男』なら道明寺、『ストロボエッジ』なら一ノ瀬蓮、『セックス＆ザ・シティ』ならミスター・ビッグです。物語は主役がカッコよく見えるように描かれているので、王子様であれ俺様であれヒーローであれ、主役がカッコよく見えるのは当然なので“主役萌え”の人はある意味の正統派と言えます。

そしてもう一方が“二番手萌え”。何を隠そうこの私がそうなのですが、キャラクターの報われなさに弱い。花沢類（『花男』）のほうが全然優しいのに、安藤拓海（『ストロボ』）のほうがいいヤツなのに、エイダン（『SATC』）のほうが幸せになれるのに！アホなヒロインがわかっていなくても、私はわかってる！みたいな気持ちになり、断然肩を持ってしまうわけです。

さてそんなわけで、今回ご紹介するのは『一週間フレンズ』。山崎賢人の主演最新作なのですが、これまでずっと“王子様”で主演してきた彼の、完全な“二番手キャラ”ぶりにめちゃめちゃ驚きました。彼が演じる祐樹は、よくしゃべるおどけた二枚目半で、川口春奈演じる香織に一目惚れし、まずは友達から！と毎日のように告白しては大玉砕を繰り返し、それでもぜんぜんメゲません。香織は1週間しか記憶が持たないという記憶障害を抱えていて、それゆえに他人に嫌われることを恐れるあまり孤独に生きているのですが、その事実を知った後はそれを乗り越えようと、なお一層尽くしまくります。ところが――思わぬイケメンの登場で、様々なことがひっくり返されてゆく、つまり報われないモードに突入していくのです～。大好物。

この役を、山崎賢人がめちゃくちゃ可愛く魅力的に演じていて、彼のファンはもちろん、“二番手萌え”の人なら絶対にハマるとおもいます。何しろ尽くしても尽くしても忘れられちゃう後半のかわいそうぶりったらたまりません。ぜひぜひ、新たな山崎賢人をお楽しみくださいませ～。

『一週間フレンズ』全国ロードショー!
(C)2017 葉月抹茶／スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会

文／渥美志保