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まぶたのたるみ「歳だから」で諦めない! [おとなスタイル]
2017年02月25日(土) 09時07分配信
まぶたのたるみはただの「年のせい」で「仕方がない」と思っていませんか?
まぶたを持ち上げているすじが弱くなっている「眼瞼下垂(がんけんかすい)」かもしれません。研究が進み、診断法も治療法も進化しています。
まぶたを持ち上げているすじが弱くなっている「眼瞼下垂(がんけんかすい)」かもしれません。研究が進み、診断法も治療法も進化しています。
Q.「眼瞼下垂」とは何ですか?
A.まぶたを持ち上げるすじが弱くなり、まぶたが下がる症状です
まぶたを持ち上げているのは幅の広い膜状の筋肉と腱膜。ゴムのように伸縮し一日1万回ともいわれるまばたきを担っています。この筋肉が弱くなったり、腱膜がまぶたのフチにある“瞼板”から外れると、まぶたを開けづらくなります。これが「眼瞼下垂」です。
「眼瞼下垂には先天性と後天性があり、症状は片側だけの場合も、左右差のある場合もあります。後天性の場合、おもな原因は加齢です。長年の間にゴムが伸びるように腱膜の弾力が低下して弱くなったり、瞼板から外れてしまいます。まぶたにたるみがあると目の上にかぶさってくるのです」と大慈弥さん。
福岡大学医学部形成外科では眼瞼下垂の進行レベルの診断基準を作成したり、顔の見た目の変化や合併症状の研究を行い、さまざまな学会で発表も行っています。
「眼瞼下垂によるいろいろな影響もわかってきました。50代以降の方ですと、まぶたのたるみを“年のせい”と考えて放置しがちですが、ものが見えづらくなる機能障害であることをまず知っていただきたいです」
まぶたを持ち上げているのは幅の広い膜状の筋肉と腱膜。ゴムのように伸縮し一日1万回ともいわれるまばたきを担っています。この筋肉が弱くなったり、腱膜がまぶたのフチにある“瞼板”から外れると、まぶたを開けづらくなります。これが「眼瞼下垂」です。
「眼瞼下垂には先天性と後天性があり、症状は片側だけの場合も、左右差のある場合もあります。後天性の場合、おもな原因は加齢です。長年の間にゴムが伸びるように腱膜の弾力が低下して弱くなったり、瞼板から外れてしまいます。まぶたにたるみがあると目の上にかぶさってくるのです」と大慈弥さん。
福岡大学医学部形成外科では眼瞼下垂の進行レベルの診断基準を作成したり、顔の見た目の変化や合併症状の研究を行い、さまざまな学会で発表も行っています。
「眼瞼下垂によるいろいろな影響もわかってきました。50代以降の方ですと、まぶたのたるみを“年のせい”と考えて放置しがちですが、ものが見えづらくなる機能障害であることをまず知っていただきたいです」
こんな変化が起きていませんか?鏡でチェックしてみましょう!
□ 視野が狭くなる
・上のほうを見ると疲れる
・新聞など字を読むとき、斜め下側に置くようになった
・ものを見るとき、あごを上げるようになった
□ まぶたが重く感じる
□ まぶたの見た目が変わった
・まぶたがたるみ、目じりが下がった
・上まぶたにくぼみができた
・目の見え方が三角形になった
□ 眉の形が変わった
・以前より位置が上がった
・眉の形が「ハの字」になった
・眉と目の間が、若いときより広がった
□ 額に横ジワができている
□ 頭痛や肩こりがある
・上のほうを見ると疲れる
・新聞など字を読むとき、斜め下側に置くようになった
・ものを見るとき、あごを上げるようになった
□ まぶたが重く感じる
□ まぶたの見た目が変わった
・まぶたがたるみ、目じりが下がった
・上まぶたにくぼみができた
・目の見え方が三角形になった
□ 眉の形が変わった
・以前より位置が上がった
・眉の形が「ハの字」になった
・眉と目の間が、若いときより広がった
□ 額に横ジワができている
□ 頭痛や肩こりがある
Q.眼瞼下垂になるとどんな症状が現れますか?
A.まぶたや視野はもちろん、体のいろいろな部分に影響が
まぶたが下がってくるため、目元に変化が現れます。
「上まぶたがくぼんだり、二重の幅が広くなったり、一重まぶたが二重に変わったりします。まぶたが重く感じて開けづらくなるので、眉を持ち上げてまぶたを開けるようになるため、眉や額の筋肉の緊張が続き、頭痛や肩こりといった症状を訴える方も多いです」(大慈弥さん)
夕方には筋肉疲労のためまぶたが開かなくなる例もあるそう。
「重いまぶたを開けるために疲れてしまい、憂鬱になるなど気持ちが重くなることもあります」
まぶたが下がってくるため、目元に変化が現れます。
「上まぶたがくぼんだり、二重の幅が広くなったり、一重まぶたが二重に変わったりします。まぶたが重く感じて開けづらくなるので、眉を持ち上げてまぶたを開けるようになるため、眉や額の筋肉の緊張が続き、頭痛や肩こりといった症状を訴える方も多いです」(大慈弥さん)
夕方には筋肉疲労のためまぶたが開かなくなる例もあるそう。
「重いまぶたを開けるために疲れてしまい、憂鬱になるなど気持ちが重くなることもあります」
Q.放っておくとどうなりますか?
A.見た目の老化だけでなく、視野が狭まって生活に支障が出る場合も
目を開け、まばたきすることは起きている間ずっと続くので症状が進みます。まぶたを上げるため無意識に眉を持ち上げ続けるので眉の位置が上がり、目との間が広くなります。
「顔のパーツのバランスが変わり“年をとった”印象に。また、目を開けづらくなり、視野が狭くなることも。肩こりや目の痛みなど、不定愁訴で日常生活が辛くなることもあります。眼瞼下垂の場合、生活にさまざまな影響が出るのです」
目を開け、まばたきすることは起きている間ずっと続くので症状が進みます。まぶたを上げるため無意識に眉を持ち上げ続けるので眉の位置が上がり、目との間が広くなります。
「顔のパーツのバランスが変わり“年をとった”印象に。また、目を開けづらくなり、視野が狭くなることも。肩こりや目の痛みなど、不定愁訴で日常生活が辛くなることもあります。眼瞼下垂の場合、生活にさまざまな影響が出るのです」
Q.まぶたがどの程度たるむと「眼瞼下垂」と診断されるのですか?
A.黒目の見える量で診断。75%以下なら眼瞼下垂
瞼下垂の治療を行う病院では、上の表にあるような症状が当てはまるかどうかで診断を行っていますが、見た目でわかりやすく数値化したのが大慈弥さん率いる福岡大学の形成外科が学会発表を行った診断基準(下)。
「正面を見ている状態で黒目がどのくらい見えているかで診断します。黒目の上半分の2分の1が隠れていたら“75%”で軽度の眼瞼下垂。まぶたが瞳孔にかかったら中等度~重度となります。中等度以上は視野が狭くなりものがかなり見えづらく、不便を感じられると思います」
瞼下垂の治療を行う病院では、上の表にあるような症状が当てはまるかどうかで診断を行っていますが、見た目でわかりやすく数値化したのが大慈弥さん率いる福岡大学の形成外科が学会発表を行った診断基準(下)。
「正面を見ている状態で黒目がどのくらい見えているかで診断します。黒目の上半分の2分の1が隠れていたら“75%”で軽度の眼瞼下垂。まぶたが瞳孔にかかったら中等度~重度となります。中等度以上は視野が狭くなりものがかなり見えづらく、不便を感じられると思います」
お話してくれたのは
■Profile
福岡大学医学部 形成外科学主任教授
大慈弥(おおじみ)裕之さん
医学博士。日本形成外科学会評議員、日本抗加齢医学会理事。「写真による眼瞼下垂の下垂度評価」や「顔面老化のメカニズムに関する研究」など眼瞼下垂と見た目の老化の研究での学会発表は多数。乳がん手術後の乳房再建、創傷治癒などの研究も。
おとなスタイル(NHK団塊スタイル)より
(イラスト/itou・megumi)
福岡大学医学部 形成外科学主任教授
大慈弥(おおじみ)裕之さん
医学博士。日本形成外科学会評議員、日本抗加齢医学会理事。「写真による眼瞼下垂の下垂度評価」や「顔面老化のメカニズムに関する研究」など眼瞼下垂と見た目の老化の研究での学会発表は多数。乳がん手術後の乳房再建、創傷治癒などの研究も。
おとなスタイル(NHK団塊スタイル)より
(イラスト/itou・megumi)