• > 再婚相手の連れ子と、信頼関係を築く方法 [mi-mollet]

再婚相手の連れ子と、信頼関係を築く方法 [mi-mollet]

2017年02月12日(日) 20時00分配信

jonathanさんからの質問

Q.夫の連れ子を愛せる方法を教えてください。

44歳でフランス在住です。夫はフランス人で52歳、離婚歴あり。私は初婚で子供なしです。夫の連れ子は13歳と17歳の娘2人です。共同生活が始まり5年経ちますが、彼女たちに愛情を持てないでいます。どうやったら他人の子を愛せるようになるのでしょうか。ちなみに私は子供を持たない予定です。

 

特別ゲスト 小林照子先生の回答

A.思春期は同性を求める時期だから、仲良くなるチャンスでもあるんですよ。

17歳と13歳ですか。あーあ、思春期まっさかりね……(笑)。「汝の敵を愛せよ」という言葉があるけど、二人は夫がかつて愛していた人の子供。ヤキモチもあるし、「奥さんに似てるのかしら」なんて葛藤もあるはず。一番「汝の〜」という心理から遠くなりがちですよね。だからこそこの壁を乗り越えたら、「アナタは素晴らしいわ」という世界でもある。まずは、そういう大きな壁を作ってもらった、と思ってください。

ではその壁をどうやって乗り越えたらいいのか……。そこで、こう考えてみたらどうかしら。

思春期というのは、同性とグループ化する傾向が生まれるんですね。だから男の子は母親を嫌い、女の子は父親を嫌う。そしてそこから異性に目覚めていく。これが思春期のプロセスでもあるんです。長女はちょうどこの真っ最中の時期。だから長女をまず味方につけるのがいいと思うわ。それで、「二人で妹を見守っていこう」という体勢を作るの。「私一人では手に負えないから、味方になってね」という姿勢で接するのよ。

そのためには、長女にボーイフレンドができても決して非難したりしないで。お父さんが厳しく言ったとしても、「お母さんは味方よ」と見守ってあげるの。もしくは、本当に良くない相手だと思ったら、愛をもって「彼にはちょっと注意しなさい」と言って。そのときは反抗しても、少しすれば娘も「その通りだった」と思うときがくるはず。そういうことの積み重ねを経て、娘はjonathanさんに信頼を寄せるようになるから。

実は私も貰われっ子で生みの母と育ての母が(実は母親は3人いるので……)いるんですけど、もし「どっちを取るか?」と言われたら、育ての親をとると思うんです。たしかに育ての母とは、もの心ついてから貰われていったこともあって、いろいろぶつかり合うことがありました。でもね、母親がニコニコしてくれるとやっぱり嬉しいから、いろいろと努力をしてきたの。そういう時間の積み重ねがあるから、産みの母親より繋がっているのよ。

jonathanさんは子供を産まない予定とのことですから、尚のこと2人を味方につけておいたほうがいいわ。そうやってハート同士で繫がれたら、老後も楽しみよ。

産みの親より育ての親。何より、「子供ってこういうことなのね」と、jonathanさん自身の成長もあるはず。超えるのが難しい壁ではあると思うけど、向き合う価値は絶対にあると思いますよ。

 
【PROFILE】

小林照子(こばやしてるこ)

1935年生まれ。美容研究家。現在のコーセーを経て、1991年に「美・ファイン研究所」を設立。モデルや女優、政治家など何万人ものイメージ作りを手がけるほか、[フロムハンド]メイクアップアカデミー、青山ビューティ学院高等部東京校・京都校の学園長も務めている。最新著書『80歳のケセラセラ。いくつになっても「転がる石」で』(講談社)が好評発売中。プライベートでは27歳で結婚。娘の小林ひろ美さんは同じく美容家として活躍中。

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る