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クリス‐ウェブ佳子さんのインテリア「人の集まるリビングのつくり方」 [FRaU]

2017年02月04日(土) 15時00分配信

本人をして“一生をかけた趣味“と言わしめ、お気に入りのリサイクルショップは週4でチェックするほどの、根っからのインテリア好き。その時の生活スタイルや気分に合わせて、部屋そのものから変えてしまうというクリス-ウェブ佳子さん。
大人のくつろぎと子育ての リアリティが共存する部屋

インテリアでたくさん色を使う前提でカーペットは壁紙と同じシンプルなアイボリーに。 Photo:Kenya Abe

大人のくつろぎと子育ての リアリティが共存する部屋

憧れていた部屋に3年前から入居し、インテリアも一新

引っ越しも昔から好きで、結婚後だけでも13年間で6回。それでもここ数年は、2人の娘さんが通う小学校の学区から出ないよう、近場での転居を繰り返しているとか。そんな彼女がいま家族と暮らしているのは、本人と同じ’79年生まれのヴィンテージマンションだ。

「前の家に住んでいた頃から“いつかここに住みたい“と思っていたんですが、ずっと満室で。でもある時ダメもとで聞いてみたら、ちょうど2日前に一部屋空いたというのでその場で即決しました。しかもドアやキッチンなどの内装が建築当時のまま残っているのは、マンションの中でもこの部屋だけ。どのデザインも美しいので、私も一切手を加えずにそのまま使っています」

広々としたリビングの真ん中には仕切り扉。これを閉め、ダイニングテーブルで打ち合わせをすることも。 Photo:Kenya Abe

以前はインダストリアルなテイストにまとめていたが、この部屋に引っ越すタイミングでインテリアも全て変えたそうだ。部屋の雰囲気と自分の好きなもの、家族の生活とをすべて考えた上でのベストで、「だからこのテイストもそのうち飽きちゃうと思う」と笑う。

部屋作りではいつもこんな風にしたいというイメージが最初から完成しており、今回もそれに合うものを一つずつ集めていったそうだが、そのイメージの源泉はどこなのだろう。

「私が実際に行ったことのある、他の人の家ですね。海外の友人が多いので、彼らの家に遊びに行った時に“あ、これいいな“ってポイントがあったらそれを真似してみたり。ホテルの部屋とかも素敵だけど、きれいすぎて誰が住んでいるのかイメージできないでしょ? 見ただけで誰の部屋かわかるような、住む人の個性が表れた部屋が理想です」
家族がいると家を訪れる人もさまざま。 誰もが心地よく過ごせる家にしたい

インテリアから浮きがちな家電を上手になじませるには、コンセントや配線を徹底的に隠すのがコツ。 Photo:Kenya Abe

家族がいると家を訪れる人もさまざま。 誰もが心地よく過ごせる家にしたい

そうして完成した部屋は、家族で暮らしているというのが信じられないほどハイセンスでおしゃれ。それでいて、初めて訪れた人でもほっと落ち着けるような、いい意味での生活感がある。それはこの部屋のインテリアが、映画やドラマのように美しさだけで調えられたものではなく、きちんと人が暮らす家からヒントを得ているからなのだろう。

「とくに今の生活では、私の友人に仕事仲間、子どもの友達やそのお母さんと、毎日いろんな人がこの家を訪ねてくれるんですよね。だから、来た人が心地いいと感じてくれる空間、気を遣わなくていいインテリアというのは常に心がけています」

普段の作業スペース。「空間のどこかにシンメトリーな部分を作ると、自然に調和が生まれます」 Photo:Kenya Abe

目指すのは、そこで過ごす誰もが寛げる空間。だからこそ“子ども部屋以外におもちゃは一切置かない“というような、堅苦しい制限も設けていない。

次女・ベニちゃんが大好きなレゴは、リビングのテーブルの上が定位置。ソファに立てかけられたギターは長女・ニノンちゃんの宝物で、つい先日、12歳の誕生日プレゼントに贈ったものだそうだ。インテリアに溶け込んだ家族の気配がちょうどいい“遊び“となって、この家の居心地のよさを増している。

繊細な作りのアートや割れやすいガラスも壊される心配はあまりせず、子どもが小さい頃から自由に飾っていたそう。 Photo:Kenya Abe

「今の部屋のインテリアはほぼ全て私が決めていますが、夫にもちゃんと理想があって、彼は本当なら、何もモノが置かれていないくらいのミニマルなテイストが好きなんですよ。でも、それは今じゃない。もっと歳をとってからできるし、夫婦2人になってからでもいいよねって。子どもとの暮らしならではの空間ってきっとあるはずだから、今はそれを思いきり楽しみたいですね」
モデル・コラムニスト
クリス-ウェブ佳子さん
4年間のNY生活を経て、アパレルブランドのバイヤー兼プレスとして活躍。結婚後、「VERY」専属モデルに。現在はコラムニストとしても活躍するほか、昨年11月に自由ヶ丘にオープンしたライフスタイルショップ『KOE HOUSE』のディレクターも務めるなど多方面で活躍中。イギリス人の夫、2人の娘さんとのおしゃれな暮らしぶりも話題の的。

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