- TOP
- > NEWS&TOPICS一覧
- > ドライヤーVS自然乾燥、本当に髪にいいのはどっち? [VOCE]
ドライヤーVS自然乾燥、本当に髪にいいのはどっち? [VOCE]
2017年01月29日(日) 14時00分配信
自然乾燥の悪いところ
髪が濡れている状態が続くと、雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌は、臭いやかゆみの元です。髪には常在菌が潜んでいるため濡れた状態だと菌が繁殖してしまい、臭いの原因になります。髪が濡れたまま寝てしまうと、枕と髪が接触している部分はさらに湿度が高まるため、より菌が繁殖しやすくなるのです。
髪が傷みやすくなる
髪は、濡れているとキューティクルが開いていて弱い状態になります。そんな時に半乾きの状態でブラッシングや、そのまま寝て枕に頭をあててしまうと、摩擦によりキューティクルが剥がれて傷ついてしまうことがあります。パサつきや枝毛の原因にも!
髪には、タンパク質の「水素結合」というものがあり、乾いた時に結合されて髪の形が決まります。そのため、中途半端に濡れた状態で寝てしまうと、朝起きた時に変な寝癖がついてしまうというわけです。
薄毛の原因を誘発
髪が濡れたままだと、頭が冷えてしまい頭皮の血行が悪くなります。発毛には、頭皮の血行が重要。血行が悪くなると薄毛の原因になる可能性があります。
髪をドライヤーで乾かすメリット
髪は熱に弱いからドライヤーを使いたくない、という自然乾燥派の方も多いと思います。確かに髪が熱に弱いのは事実です。そのためドライヤーで乾燥する時はドライヤーを近づけすぎないように、出来るだけドライヤーを動かし続けるように、という点に気を付けて使いましょう。
逆にいえば、それさえ守れば、ドライヤーで髪を傷める心配はほとんどありません。髪の扱いのプロであるヘアデザイナーは、ほぼ100%、ドライヤーを使用していますから。髪は濡れている状態だとなにかと髪を傷める要因が増えるため、出来ることなら洗髪後はできるだけ早くドライヤーで乾かしましょう。
寝癖がつきにくい
朝起きたらへんな寝癖がついていて困ることもありますね。それは、夜しっかり髪を乾かしていない証拠です。髪の中にある水素結合の反応によって、乾くと髪の形が決まります。そのため、しっかり夜に乾かしておけば翌朝の寝癖の心配もしなくてすみます。
効果的な髪の乾かし方
髪を洗い終わった後、タオルで髪の水分を取り除くのですが、力まかせに髪を扱ってはいないでしょうか。ゴシゴシこすると早く髪が乾くように思いがちですが、これは大きな間違いです。濡れたままの髪はとてもデリケート。すこしの摩擦でも切れたり傷んでしまったりするのです。
タオルドライのコツは、髪とタオルの間の空気をかき混ぜるような感覚で行うことです。タオルを持った手をお椀型にして頭全体を優しく包み、シェイクするように髪の根元の水分を重点的にふき取ります。根元の水分が取れたら、次は毛先の水分をタオルに移し替えるような感覚で、毛先をタオルではさみポンポンと叩きます。こうすることで、髪全体の水分を効果的に取り除くことが出来ます。
正しいドライヤーの使い方
タオルドライである程度、水分がなくなったらドライヤーの登場です。ドライヤーの熱が、髪の根元に行くようにします。根元がしっかり乾けば、毛先は乾きやすいので、仕上げに軽くドライヤーで髪全体をセットすれば終了です。できるだけ、ドライヤーの熱が髪にあたる時間を短くすることがポイントです。このように効果的にタオルとドライヤーを使う事で、自然乾燥をやめるようにしましょう!
教えてくれたのは
東京女子医科大学医学部卒業後、都内複数の美容外科にて17年間に渡りコムロ美容外科を含め、美容外科医、美容皮膚科医としての経験を積み、植毛指導医の資格も持つ。2014年しわ、しみ、たるみ、にきび、脱毛まで、肌の悩みに総合的に対応した「銀座肌クリニック」の院長となる。「美容医療を通して人生を豊かに」をモットーに、どんな小さな悩みにも真摯に向き合い、ひとりひとりに合わせた解決法の提案と心の通ったカウンセリングが評判。