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捨てる達人・辰巳渚の”シンプルライフ” [おとなスタイル]

2017年01月24日(火) 18時20分配信

辰巳渚さん

ものを処分し、生き方を見直そう――。世の中がシンプルライフに舵を切る大きな契機となったのは、思えば、彼女の提案だった。消費行動をテーマに執筆する文筆家であり、日々の家事から生活のあり方を考える「家事塾」主宰者。辰巳渚さんが2000年に出版した『「捨てる!」技術』は、もの余りの状況に倦んだ世の人々の心を捉えて130万部を超えるベストセラーとなり、現在も多くの人々に読み継がれている。

ものの整理は、自分の価値観を見つめ直すこと

「ものとの付き合い方を見直さない限り、本当の心の豊かさは手に入らない。その考えは間違っていないとしても、『捨てる』という一見ネガティブな言葉が受け入れられるだろうか? と出版当時は思いましたが、やはりそういう時代になっていたんだなという手応えがありましたね。現在は、その裾野がより広がっている状況だと感じています」

捨てたい。捨てなきゃ。今や誰もが抱える、焦りにも似たその思いを、徹底的に実践する人々も現れた。近著『ミニマリストという生き方』で、辰巳さんは、さまざまな属性のミニマリストたちを取材し、ライフスタイルから幸福感、その人生の満足度について迫っている。

「会いに行ってわかったのは、何かに悩む方がよりちゃんと悩むための“方法論”として、ものとの関係を見直そうとしていたんだということ。私自身、ずっと『ものは自分の価値観を表す』と言ってきましたけれど、それを整理することが、もっとも自分を発見する手段になるのだと、皆さん、直感的によくわかっておられるんだなと思いましたね」

 

■Profile
辰巳 渚
たつみなぎさ
文筆家・生活哲学者
1965年生まれ。お茶の水女子大学卒業後、出版社勤務を経て、マーケティングプランナー、文筆家に。近年の著書に『美しく軽やかに 暮らしを整える44の秘訣』『人生十二相 おおらかに生きるための、「捨てる!」哲学』がある。主宰する「家事塾」での家事セラピスト育成、コンサルティングなどの事業を、現在、バージョンアップに向けて再構築中。

 

『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より
(撮影/相馬ミナ)

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