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藤原美智子さんが考える、軽やかに年を重ねるために必要なこと [mi-mollet]

2017年01月11日(水) 17時30分配信

ミモレ世代なら、きっと誰もが彼女のメイクテクニックを雑誌で読み、自分のメイクを磨いてきた過去があるはず。それは、ヘア&メイクアップアーティスト藤原美智子さん。

今、藤原さんはメイクの枠を超えて、インスタグラムや講演で大人のファッションや豊かなライフスタイルの在り方についても発信して、注目が集まっています。50歳をすぎて人生のパートナーを見つけ、週末は伊豆の下田で家庭菜園を楽しむなど、年を追うごとに軽やかに素敵になっているように見える……その秘密はいったいどこに?
藤原さんはまず4つの心構えを教えてくれました。

撮影/石倉和夫

藤原美智子 1958年生まれ。ヘア&メイクアップアーティスト/ライフスタイルデザイナー。ラ・ドンナ主宰。雑誌・広告のヘア&メイク、化粧品関連のアドバイザー、執筆、講演、TV出演など幅広く活躍。様々な食事療法や健康法にも通じ、ホリスティック栄養学の資格「米国NTIコンサルタント」も持つ。

「年齢を重ねた大人は二の腕が隠れるタイプの長袖ボーダーが断然いい。」 撮影/青砥茂樹

藤原美智子の「軽やかに年を重ねる秘訣・4か条」

① 年を重ねると「じっくり少しずつ成長する喜び」がある。年代なりの成長を感じられるようになることが大切です。

② 変化を嘆くより行動を。自分から求められないと何も与えられません。

③ カラダや性格の弱点と向き合いましょう。

④ 存在感はあっても威圧感は出ないように心がけましょう。

「大人世代は公私ともに忙しくて責任も重くなって大変な時期だと思います。体重が変わらなくても、急に昔の服が似合わなくなったりして。私もちょうど黒のピッタリとしたタートルが似合わなくなった頃です(笑)。キャリアと年齢を重ねた顔の陰影がシャープに出すぎて、なんだか全体的にキツイ印象に。代わりに、少しゆったりめのカジュアルなタートルが心地良く感じるようになってきました。また細みのタートルが気持ちにしっくりとくる時がくるかもしれませんが、その時々の気持ちやカラダにあうものを楽しみながら取り入れていきたいなと。若さは確実に失われていくものだけど、以前とは違うものが似合うようになったり、感じたりできるようになると思います」

撮影/石倉和夫

それにしても、変わらないように見えるスレンダーボディには取材班一同驚きを隠せなかったのですが……。

「30代はがむしゃらに働いて朝まで遊んで……を繰り返していたから40歳のとき、ついにカラダが悲鳴を上げたんです。顔もカラダもコリだらけで、なんとかするためにマッサージに週1で通い始めました。2年ほどして、やっと硬くなっていた背中が柔らかくなってきて。しかも、肉が薄くなってる! と。硬さとコリが歪みや贅肉に直結していたんだなと実感した42歳でしたね

そこから始まった“コリと歪みをリセットしてカラダをニュートラルにする”ボディ意識。58歳の今は、マッサージは時々の駆け込み寺として、ピラティスを中心にカラダを調整しているそう。

撮影/石倉和夫

「ちょうど3年前から、週に1度のピラティスのパーソナルレッスンを取り入れています。半年を過ぎたころから明らかにカラダのラインが変わってきて、本当にびっくり! お尻の位置が1センチ上がったんです。この年になって1センチという喜びは深いんですよ(笑)。あとね、1ミリ深くカラダが曲げられるようになったとか(笑)。若い頃はすぐに結果を求めていたけど、半年、1年後……そういう長い目で自分を見てあげられるようになって、とても心地がいいです。ピラティスだって、最初の半年は“その筋肉を意識して”と言われても、どこの筋肉のことを言われているかさっぱりわからない。でも、あせらず続けることで、カラダの感覚が研ぎ澄まされてきて。鍛えるのではなく、歪みやコリから解放して“正す”という意味がわかってきました。筋肉の使い方を覚えたら、人頼みにならないで、自分で肩コリや腰痛もケアできるようになりますよ。カラダのコリと歪みっていう弱点に正面から取り組んですごくよかったです」
若い頃は“弱点”をなんとなく棚上げできたとしても、どこかで正面から向き合って解決する……そんな覚悟をしておくと年を取るのも怖くないかもしれません。年齢なりのカラダの成長やがんばりを感じ取れたら、心だって軽くなるのでしょう。そして、女性としての魅力も変化していくと藤原さんは言います。

40代って女性性と男性性のバランスがとてもいい時期だと思います。若いころって、単純に美人だとか色っぽいとか、女らしい性格とかが女性としての魅力を占めてるでしょう? でも、公私にわたっていろんな経験をして男性性を持ち合わせていく中で、明るい性格で場の空気を変えてくれるとか、サバサバして話が面白いとか、部下の面倒見がさり気なくうまいとか……そういう人間力も魅力として大事になってくるじゃない。だから、いつまでも、“私は女ですっ!”っていう女性特有の気持ちのアップダウンとか繊細さだけをひきずっていると、魅力的に見えなくなるし、何より自分がツラくなると思うのね。だから、カラダだけじゃなく、性格の弱点に向き合うことも大切。嘆いてるだけじゃ時間のムダなの(笑)。私だって負の気持ちが湧いてくることはあるけど、1.5秒で消すことにしてるのね。一瞬、“あの人羨ましいな”とか“あの人イヤだなぁ”とか思うし、思ってもいいのよ。ただね、後々まで引きずらないようにリセットすること 」

もちろん、女性のオジサン化を勧めているのではなく、
「男性性が行き過ぎて開きなおるというのはダメだけど(笑)。女性としての存在感はあってもいいけど、威圧感は出ないように。意識してバランスを取れると、自分が楽になって軽やかにいられるはず。若い頃はチャンスもヒントも上から与えてもらえるけど、アラフォーは自分から求めていくことも大事ですよね」

カラダも心も性格も。変化を見つめて、その時々でちゃんと心地いい自分でいるためにはどんなコツが必要なのか……人生の先輩である藤原さんの言葉にはたくさんのヒントが詰まっていました。

『新しい口紅は寝る前に試す~シンプルビューティライフ35のヒント』

『新しい口紅は寝る前に試す~シンプルビューティライフ35のヒント』(講談社)
流行モノ、ハイブランドのアイテムなど、ありとあらゆるモノを試した経験を経て辿り着いたアイテム選び、美しくあるための方法論を紹介。
ファッションだけでなく、メイクやインテリア、マインドなど、様々なジャンルでの“自分スタイル”更新法が見つかります。

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