特別ゲスト 松村圭子先生の回答
A.治療を受ける期間が5年以内なら 乳がん発症リスクは治療を受けない場合と変わりませんが、 どう捉えられるかは本当に人それぞれです。
ホルモン補充療法は、受けるとかなりの確率でラクになる、というのは事実です。とくにホットフラッシュには効果が出ている人が多いので、グミーさんのように30分ごとに襲ってくるような方の場合、検討されても良いかと思います。他にも骨粗鬆症の予防にもかなり効果があります。でも日本は、ホルモン補充療法の普及率がものすごく低い国なのですよ。
たしかに14年前、ホルモン補充療法を受けると乳がんの発症リスクが高まるというデータが発表されて、多くの人を震撼させました。しかしそれから様々な見識が新たに出てきて、今では、受ける期間が5年以内ならその発症率は変わらない、という見識が一般的になっています。仮に5年以上受けたとしても、上がる率は本当にわずか。それは、交通事故に遭う確率より低いぐらい、と言ってもいいかもしれません。
ですが、それをどう受け止められるかは本当に人それぞれです。ほんのわずかな確率でも上がるのは怖いと受けない方もいますし、「それよりも私は今を快適に生きたい」と20年以上も受け続けている方もいます。
ちなみにホルモン補充療法を受けている間は、定期的に婦人科系のがん検診を受けることをすすめられますので、発見が遅れるリスクは減る、という考え方もできるかと思います。
また副作用ですが、たしかに飲み始めた頃は、不正出血や乳房の張りなどマイナートラブルが起こることもあります。が、大抵の人はしばらくすると落ち着いていますよ。
このような情報を踏まえたうえでどうされるか、グミーさん自身が納得のいく結論を出されてください!
いかがですか?
松村先生の回答、ぜひご参考になさってください。