• > 行く前に知っておきたい!話題の展覧会&見どころを紹介 [おとなスタイル]

行く前に知っておきたい!話題の展覧会&見どころを紹介 [おとなスタイル]

2016年12月23日(金) 10時00分配信

この冬おすすめのアートを厳選してご紹介!

時間の取れる年末年始はゆったりアートに浸ってみたいもの。
今回は、著作に『画家の食卓』『ゴッホ 旅とレシピ』などがあるキュレーター・林綾乃さんに、現在話題を集めている「マリー・アントワネット展」をはじめ、全国で開催中の展覧会について見どころを教えてもらいました。
ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展

「フランス王妃 マリー・アントワネット」

ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展

愛用の食器から食文化を想い、目と心で感じる王妃の人生
美しく無謀なる王妃アントワネット。フランス革命の波に飲まれたこの女性を私たちはどれほど知っているだろうか? 展覧会では肖像画や愛用の食器、家具や衣服、革命期の史料と共にその激動の生涯を辿る。
王妃その人を身近に感じさせる展示物の中で気になるのが「『豪華な色彩と金彩の』食器セット」。王立セーヴル磁器製作所による器には、金を用いて薔薇、矢車草、真珠といったモチーフが豪華に彩られている。王妃自らの趣味を反映したこの器、盛りつけられる料理を彼女はどんなふうに思い浮かべたのだろうか? 愛する故郷、ウイーンの味に思いを馳せたかもしれない。
革命のただ中に、王妃として、母として生きた一面と、恋に身を焦がす乙女のような顔。波乱に満ちた人生とその人間らしさを、展示を通じて改めて感じてみたい。

「『豪華な色彩と金彩の』食器セット」

ヴェルサイユ宮殿《監修》 マリー・アントワネット展
美術品が語るフランス王妃の真実


森アーツセンターギャラリー [ ~2017年2月26日(日)]|ヴェルサイユ宮殿の企画・監修の本展。実際に使われた家具も並ぶ、ヴェルサイユ宮殿内の王妃のプライベート空間「プチ・アパルトマン」の原寸大再現も見どころのひとつ。
クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス―さざめく亡霊たち

東京都庭園美術館 ~12月25日(日)

クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス―さざめく亡霊たち

フランスの現代美術家ボルタンスキー。東京で初の個展となる本展では「亡霊たち」のさざめく舞台が展開する。インスタレーションを前に、踊る影、ささやく声、風鈴の音に「他者」の存在を感じる。自分の奥底に眠る感覚が刺激される展覧会。
わだばゴッホになる 世界の棟方志功

あべのハルカス美術館 ~2017年1月15日(日)

わだばゴッホになる 世界の棟方志功

大正13年、青森から上京した棟方。『白樺』に掲載されたゴッホの「ひまわり」を見て、自身もゴッホのような画家になろうと決心。代表作を一堂に集める本展では、木版画、肉筆画において独自の世界を切り開いた棟方の生涯をたどる。
夢の美術館 ―めぐりあう名画たち―

福岡市美術館・北九州市立美術館名品コレクション 沖縄県立博物館・美術館 12月20日(火)~2017年2月5日(日)

夢の美術館 ―めぐりあう名画たち―

ダリ、ミロ、モネなど世界の巨匠と共に、岸田劉生、青木繁、松本竣介など日本を代表する画家たちの作品など、改修工事中の福岡市美術館、北九州市立美術館が所蔵する名品が並ぶ展覧会。沖縄を皮切りに’17年10月まで6会場を巡回予定。
選者・林綾野さん[ キュレーター]
はやしあやの
展覧会の企画、美術書の執筆に携わる。新しい美術との出会いを提案するため画家の人生や食の嗜好を研究、紹介。著作に『画家の食卓』『ゴッホ 旅とレシピ』など。

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る