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卵巣の病気。セカンドオピニオンを得たいと先生に言い出せなくて [mi-mollet]

2016年12月04日(日) 18時00分配信

モニカさんからの質問
Q.セカンドオピニオンを得たいが、今診てもらっている先生に切り出しにくくて……

ここ2年くらい 婦人科に定期的に通うようになりました。卵巣の腫れがあるためです。こちらは詳しい検査も終えています。特に悪い病気ではありませんでした。女医の方なのでいろいろと相談しやすいのでは? と選んだのですが、あまり意見は聞いてくれるタイプではなく、取ってしまった方がいいと強く勧められます。できれば様子をみて手術は避けたいのが本音です。セカンドオピニオンも考えていますが、それをお伝えすることにとても躊躇してしまいます。どのようにお伝えすれば先生との関係も悪くならず、納得できる治療法を選択できますか?世間ではセカンドオピニオンは当たり前とよく見聞きしますが、いざとなると言い出しにくいのです。

特別ゲスト 松村圭子先生の回答
A.セカンドオピニオンを得たいと伝えて嫌がる医師は そもそもお勧めできません!

セカンドオピニオンを求めることは患者さんの権利ですし、それに応じることは医師の義務でもあります。ぜひ遠慮せず、診断書やレントゲン写真などのデータをもらってください。そもそもセカンドオピニオンを得たいと伝えて嫌がる医師というのはどうかと思いますから、もし難色を示されたら、かかりつけ医を変えられることを検討されても良いぐらいだと思いますよ。

それで医師にどのように伝えるのが良いか、というご質問ですが、「治療をどうするか迷っているので、複数の意見を聞きたいと思っています」と伝えるのが、角が立ちにくいのではないかと思います。だって、普段バッグや靴を買うときも、いくつも見て比較検討するでしょう? 買い物に限らず何かを決めるときに、いろいろ情報を得たいと思うのは当たり前のことですし、言われたほうだって「それならどうぞ」と言うのが普通ですから。

ただ、セカンドオピニオンで注意してほしいのは、自分の望む結果を得ようとしないでほしい、ということです。モニカさんの場合、今の医師に「卵巣を取ったほうがいい」とすすめられたとのことですが、何人かの医師に聞いても同じことをすすめられた場合は、それを受け入れる心構えを持っておいてくださいね。卵巣を取りたくないという気持ちが強すぎると、「取らなくていい」と言う医師に出会うまで病院を回り続けてしまう、セカンドオピニオンショッピングに陥ってしまうかもしれませんから。

もちろん同じ診断結果だったとしても、セカンドオピニオンで相談した先生のほうが話しやすいと感じたら、そちらで治療されてかまわないと思いますよ。婦人科のかかりつけ医を見つけておくと、今後も何かと安心なもの。そのためにも、「話しやすいこと」は何より大事になってきますから。

いかがですか?
松村先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

松村圭子(まつむらけいこ)
1969年生まれ。広島大学医学部卒業。広島大学産婦人科学教室入局後、2010年に成城松村クリニックを開業。「女性にとって身近で気兼ねなく相談できる生涯のかかりつけクリニック」を目指して、婦人科診療とエイジングケアの最先端治療をおこなっている。また『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『女性ホルモンを整えるキレイごはん』(青春出版社)など著書も多数。

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