料理のプロも絶賛!琉球料理家「山本彩香」の味、そこにあるものは? [おとなスタイル]
2016年11月28日(月) 09時00分配信
絶品のほまれが高い、山本さんの「豆腐よう」。 クリーミィで一度食べると忘れられない美味。土井さんも恋こがれる一品。
NHK「きょうの料理」などテレビや雑誌で活躍する料理研究家、土井善晴さん。
同じ“料理のプロ”の目から見た、山本彩香さんの魅力を教えていただきました。
料理研究家。近著に『おいしいもののまわり』。
山本さんとは「山本さんは、暮らし自体が美しい」。
相手を思う気持ちが 料理をする手に 込められているのを感じます
ドゥルワカシー(具だくさんの田芋の煮物)も、豆腐ようも、ラフテーも、山本彩香さんのお料理は、今ここで想像しても、味を思い出すことができる。それくらい、際立っているものです。
彼女は舞踊家で、手に非常に表現力があるんです。手に“思い”を伝える力が宿っているように感じる。料理をする手もそうです。たとえばゴーヤーシリシリーというお料理は、細かい目のおろし金でゴーヤーをやさしくおろす。ちょっと力を入れると、ゴーヤーのイボイボがとれてしまいます。ジューサーを使うとビタミンも破壊されるし、全然おいしくない。やさしい手の力が、からだにいい、おいしい料理を作るんです。
昔、お母さんがリンゴをおろし金でおろして、ガーゼで搾ってリンゴジュースを作ってくれたでしょう。それに近い感覚です。度を超えたやさしさ、ていねいさ、集中力みたいなものが作り上げる味―。手に、食べる人を思う心が込められている。つまり、そういう心を持つ人が作るお料理だということです。
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