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なぜトム・クルーズは30年間も愛され続けているのか？ [with]
2016年11月27日(日) 21時00分配信
最新作『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』の宣伝で、先週来日したトム・クルーズ。『トップガン』以来、30年もの間ほぼ失速することなく「ハリウッドの顔」として活躍している、アラフォー世代の不動の大スターです。
（C)2016 PARAMOUNT PICTURES.ALL RIGHTS RESERVED.
20代にとっては「アクションばっかりやってるおじさんスター」かもしれませんが、実はそこがトムのすごいところ。人間ってダメなもので、純粋な若い頃は「観客の笑顔が僕の喜び」とか言っていた人が、30歳40歳にもなるとそういうアイドル的な自分が軽く見られているような気がしてきて、100年後も残る名作に主演する「演技派」「名優」というような、尊敬される存在になりたいと思ってしまうものなんですね。
（C)2016 PARAMOUNT PICTURES.ALL RIGHTS RESERVED.
典型的な例は、アカデミー賞を欲しがり、そしてついに獲得したレオナルド・ディカプリオです。もちろんそれも悪くはありません。『レヴェナント 蘇りし者』だって凄かったけど、個人的にはクマと戦ったり生肉をむさぼるなんて、レオみたいなイケメンの無駄遣いでしかないのでは……と思わずにはいられません。
（C)2016 PARAMOUNT PICTURES.ALL RIGHTS RESERVED.
もちろんトムにだってそういう時期はありましたが、ある時からすっぱりとその気持ちを脱ぎ捨て、自分の好きな映画製作にまい進しはじめます。トムは、出世や名誉といった「いかにもオヤジっぽいギラつき感」とは無縁の、「好きな仕事だけをやっている人」の清々しさがあるんですね。その「好きな仕事」が「観客を楽しませること」で、「カッコよさ」は当然のことですが、ドラマでも笑って泣かせてくれます。そんなスターはほかにはいません。
若い世代にもぜひぜひそんなトムの魅力を知ってもらいたい！ということで最後に私のイチオシ作品『ナイト＆デイ』の予告編を。『ミッション・インポッシブル』シリーズや『ジャック・リーチャー』シリーズもいいけれど、アクションもコメディも上手い気の合う友人、キャメロン・ディアスと組んだこの作品は、トムのカッコいいアクションと笑いが楽しめる最高の作品ですので、よろしければご覧くださいませ！
『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』公開中！
文／渥美志保
with 2016年12月号より
『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』公開中！
文／渥美志保
with 2016年12月号より
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