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キッチンがスッキリ!すべてのモノが 「現役活躍!」できる収納ポイント [おとなスタイル]

2016年11月23日(水) 09時30分配信

眺めながらが気持ちいい、 リラックススペース。 この家のオーダーリストの中には、「愛猫の銀吉が楽しく暮らせる工夫のある家」というリクエストも。

漆師・赤木明登さんの漆碗がきっかけとなり京都へ移住し、夢だったギャラリーをオープンした柳瀬さん。住居とギャラリーがひとつになった築100年以上の町家は、快適な空間に生まれ変わりました。改築の中で「大事にしたこと」。

モノの居場所があり、みんなが現役で活躍できる収納

天窓のある明るいキッチン。シンクの対面も収納棚に。手前上のかごは、水切りやグラス入れに使用します。
出番の多いコップ類は、手の届きやすい場所に

<Point 01>

出番の多いコップ類は、手の届きやすい場所に

流しの上の棚は、普段よく使う食器を収納。奥行き25cmの浅い棚は奥に入り込まず、どのコップも取り出しやすく均等に使える。
料理の効率が上がる、便利なおたまかけ

<Point 02>

料理の効率が上がる、便利なおたまかけ

フライパンや鍋、調理器具を吊るして収納できるおたまかけは、使いたいものが一目瞭然。探す手間が省け、調理の時短にもなるそう。
デッドスペースに収納棚を設置

<Point 03>

デッドスペースに収納棚を設置

冷蔵庫上の高棚にはお茶や麺類など、軽いものを取り出しやすいようにかごに入れて収納。長身の柳瀬さんは、ラクに手が届きます。
シンクにかけられる、便利なまな板

<Point 04>

シンクにかけられる、便利なまな板

野菜を切るとき、両側からゴミを落とせる、中村好文さんオリジナルのまな板。調理台のスペースが確保できないときにも重宝します。

柳瀬さんのオーダーポイント

ギャラリーの展示は店の間、中の間を使って行うことも。襖でプライベートスペースと仕切れる。左の住居側は典型的な町家スタイル。

 

● すべてのモノに居場所をつくりたい

● 重ねず一覧できる食器棚がほしい

● 庭を眺めながらお風呂に入りたい

● 香りのいい花の木を庭に植えたい

● のんびりと静かに本が読みたい

人もモノも居場所があることが大事

柳瀬さんの町家があるのは、西陣織で栄えたエリア。新陳代謝が進み、今注目されている場所です。

「この町家も3代続く西陣織の工房でした。ここを改築するとき私は中村さんに“すべてのモノに居場所があって、それらが現役で元気に働ける家”にしたい、とお伝えしました。前の家では、使わずに持っているものが多すぎました。必要最低限のものだけでシンプルに暮らしたい、と思ったのです」

ほかにも新居での希望を書き出し、その後は全て中村さんにお任せしたそう。こうして2014年 から約1年の歳月をかけ築百余年の町家は、快適な空間に生まれ変わりました。柱を残して改築する様はパズルのようだったそう。

柳瀬さんが、一日の長い時間を過ごすのは庭に面した板の間。

「毎朝、ここで木々の成長を眺め、お気に入りの作家の湯のみでミル クティーを飲みながら、今の自分の幸せを確実に感じています」

 

■Profile
柳瀬佳代さん
やなせかよ ギャラリーやなせ主宰 55歳
大手広告代理店を早期定年退職し、京都に移り住む。町家を改築し、念願のギャラリーを今年4月に開業。オープン記念の展覧会を、柳瀬さんの人生を変えるきっかけとなった塗師の赤木明登さんの器で飾りました。

京都市北区紫野南舟岡町61-28
詳しくはFacebookを。

 

『おとなスタイル』Vol.42016夏号より
(撮影/石川奈都子)

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