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ナタリー・ポートマンに見る、人生を変える「28歳」とは? [with]

2016年11月13日(日) 17時00分配信

(C)REX FEATURES/アフロ

南北戦争前後のアメリカ西部を舞台に、夫と子供を守るために銃を取る女性を描く『ジェーン』。製作・主演を兼ねるのはナタリー・ポートマン。現在二人目の子供を妊娠中の彼女が、力が支配するワイルドな世界を生き抜く「母の強さ」が印象的な作品です。
13歳の時のデビュー作『レオン』ではその大人びた美少女ぶりが評判となり、18歳で『スターウォーズ』新シリーズのヒロイン、パドメ・アミダラ役に抜擢され、大スターとなったナタリー・ポートマン。その裏で、高校をオールAの成績で卒業し、現役でハーバード大学に入学するなど、才色兼備ぶり、完ぺき主義者ぶりも話題になりました。でも女優としては『レオン』を超えるものに出会えていないというのが、世の見方として正直なところだったんじゃないかなーと思います。そんな彼女の運命を変えた作品が、2010年の『ブラック・スワン』です。

演じたバレリーナのニナは、技術的に完璧な美しいプリマだけれど、感情に身を任せることができないという、まさにナタリーそのものといっていいキャラクター。一人二役を演じる演目の『白鳥の湖』で、美しく可憐な「白鳥」そのものだったニナが、自分の殻を破ることで現れる「黒鳥」の狂気は、スクリーンにこれまで見たことないナタリーを現出させ、世界中から大絶賛されました。実はこの映画をきっかけに、ナタリーは振り付けを担当したバンジャマン・ミルピエと結婚。この人、バレエの世界最高峰と言われるパリ・オペラ座の芸術監督に最年少で就任したすごい人で、こういう人を魅了できるのが、さすが知性派のナタリーだなーなんて思います。

私は自身の経験も含めて「28歳転機説」というのを信じているのですが、『ブラック・スワン』ではバレエの練習に1年を費やしたと聞きますから、この作品とナタリーが出会ったのもおそらく28歳のころ。仕事もすっかり一人前になり、結婚も視野に入ってくるこの年齢は、自分の気持ちの中でも何かが動き出す頃、何かを変えたいと思う頃であることは間違いありません。with世代28歳のアナタ、仕事に恋愛に、大きな決断をするなら今がその時、かもしれませんよ。

文/渥美志保
with 2016年12月号より

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