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菅田将暉×小松菜奈が語る愛のこと。『溺れるナイフ』公開直前ロングインタビュー! [ViVi]

2016年11月04日(金) 21時00分配信

今をときめく小松菜奈ちゃんと菅田将暉くんがW主演した映画「溺れるナイフ」では、一生にたった一度の破裂しそうな恋が描かれる。いわゆる胸キュンなスイーツ的恋愛とは程遠い、もっと苦しくて痛くてままならない恋。17日間の撮影は、菅田くん曰く「濃密な時間だった」。監督はヒロインを導き、スクリーンに、芝居ではない、本物の感情を映し出した。……などと書くと、重たくて難しい映画を想像するかもしれないが、映像の中の2人はとにかく生々しくて美しい。原作ファンからは"神キャスト"と言われていることを伝えると、菜奈ちゃんは「うれぴょんだね♡」とおどけて言い、菅田くんを見つめる。話すときはキュートでポップ。でも一度カメラの前に立つと……。
お互いに、なぜこんなにも惹きつけられる?

photographs:Taka Mayumi/SEPT

お互いに、なぜこんなにも惹きつけられる?

2人とも、同じ答えを出した。

「お互いの見た目で、すごく惹きつけられるパーツはどこ?」という質問に。菜奈ちゃんが菅田くんの顔をまじまじと見つめながら「目」と答えると、一呼吸置いてから、菅田くんも「……目」。それを聞いた菜奈ちゃんは、「嘘でしょ!」と言って、嬉しそうに笑った。

2人が主演した映画「溺れるナイフ」の山戸結希監督も、「2人は、誰にも似ていない目をしている」と話していた。言われてみれば、こんなに強くて危うくて、色っぽくてイノセントで、光と影の両方を内包している瞳を持つ男女が、これまで存在しただろうか。今回は菅田くんに、菜奈ちゃんを花や動物や筆記用具(!)にたとえてもらおうとしたのだけれど、菅田くんはウンウン悩んだ末にギブアップ。

「普段ならぱっと思いつくのに、全然出てこない。(映画の撮影で)濃密な時間を過ごしすぎて、僕にとっての彼女は、完全に“小松菜奈“っていう存在なんです」

photographs:Taka Mayumi/SEPT

2人の出会いは、今年公開された映画「ディストラクション・ベイビーズ」。最初の撮影が、菅田くんが菜奈ちゃんをビンタするシーンで、「思い切りいってください!」と言われた菅田くんは、「……強い!」と思った。だから、「溺れるナイフ」で(菜奈ちゃん演じる)夏芽とぶつかり合い、傷つけ合うシーンも、思い切りいけたという。

ところで菅田くんのことを、監督は一言で“天才“と評していたけれど、菜奈ちゃんにとって菅田くんはどういう存在?

「私も、天才だと思います。主人公じゃない、出番の少ない役であっても、存在感がすごくある。つい目で追ってしまいたくなる」

「そら小松さんもそうやんか」

照れたせいか、なぜか急に関西弁になる菅田くん。たしかに、その目の動きをつぶさに追いかけたくなる2人だ。目に映る光と影を――。
周囲も熱くさせる存在感、破壊的魅力

photographs:Taka Mayumi/SEPT

周囲も熱くさせる存在感、破壊的魅力

― 小松菜奈 ―
「カリスマ性もありつつ、人間っぽい部分というか、人としての気遣いもちゃんとある。強い服も繊細な服も着こなせるところが魅力!」ースタイリスト・遠藤彩香さん

「媚びてないし、ちゃんと自分の意思がある。かといって暗いわけでもない。静けさと激しさが共存している。強い存在感に自然と引き込まれる」ーヘアメイク・UDAさん

― 菅田将暉 ―
「100年後の未来の人から見ても、“21世紀のあの人“みたいな、アイコンになってるんじゃないですか。そのくらい彼はオリジナル。誰にも似ていない、菅田将暉自身の個性が確立していて、毎日何かを吸収してる」ースタイリスト・伊藤省吾さん

「常に進化しているところが素晴らしい! 進化のスピードも速いし、変化することを恐れない。自分自身にストップをかけない姿勢はヴィヴィッドで刺激的です」ーヘアメイク・AZUMAさん

― 小松菜奈&菅田将暉 ―
「小松さんは、無意識に世を憂えて、全部ひっくり返してしまいたいと願っている目が、夏芽に似ていると感じました。天然の可愛らしさもあるし……。菅田さんのコウとの共通点は、カリスマ性、人を惹きつけるオーラ、輝きに満ちている点。すべてが魅力です。わかるでしょ?!」ー漫画家・ジョージ朝倉さん

「誰にも似てない顔をしている。誰にも似てない目をしている。固有の、自分だけの魅力で輝いている。みんなの顔が似てきている中で、この世でたった一人の男の子で、たった一人の女の子なんだと感じさせてくれる2人。天才です」ー映画監督・山戸結希さん
虚構と現実の中で2人が話したLOVE

photographs:Taka Mayumi/SEPT

虚構と現実の中で2人が話したLOVE

好きな人を思う感情の中に愛が存在したことも、ずぶずぶ溺れてしまったことも、まだないかもしれない。

photographs:Taka Mayumi/SEPT

愛について、真剣に考えたことってないかもしれません。好きな人との愛に溺れてしまったことも、きっと、まだないですね。“恋“のほうが、身近な存在です。愛って、とにかく“大きいもの“って気がする。普段は意識していなくても、気づくとそこにあるような。“私にとっての愛とは?“……難しい。今は答えられないですね。でも、菅田くんと今作を演じるにあたり感じた“苦しみ“が、愛のカタチに近いのかなと思いますね。
小松菜奈

photographs:Taka Mayumi/SEPT

恋人は、「今何してるかな?」って思い出す。
でも、家族とか愛する人のことは、「ちゃんと生きてるかな?」って思う。それが愛。

photographs:Taka Mayumi/SEPT

感情を言葉にするならば、“愛してる“より“好きです“って表現のほうが、今の自分にはしっくりきます。“愛してる“って言うことで自意識を高めて、そう思い込もうとしてるんじゃないかと疑ってしまう。愛自体に意味なんてない気もするし……ってこんなこと真面目に話してる自分が恥ずかしいですけど(苦笑)。でも、しいて言うならば愛している人のことは、今何してるかということより、“ちゃんと生きているだろうか“と心配をするんだと思う。
菅田将暉
― INFORMATION ―

(c)ジョージ朝倉/講談社 (c)2016「溺れるナイフ」製作委員会

― INFORMATION ―

「溺れるナイフ」
15歳のカリスマモデルの夏芽(小松菜奈)が、東京から遠く離れた海沿いの町に越してきた。退屈な町で、閃光のような少年コウ(菅田将暉)と出会い、2人の運命が加速してゆく。累計170万部のベストセラーコミック、奇跡の映画化。インタビュー記事内のエピソード「夏芽とぶつかり合い、傷つけ合うシーン」は記憶に残るほどの名シーンの数々が。一生分の恋の重みが詰まった、今までに見たことのないラブストーリーに恋愛観が180度変わるかも。 11月5日(土)より全国ロードショー。
PROFILE

photographs:Taka Mayumi/SEPT

PROFILE

MASAKI SUDA
1993年2月21日生まれ。大阪府出身。
今年は、「ディストラクション・ベイビーズ」「二重生活」「セトウツミ」「何者」など9作もの出演映画が公開に。10月スタートのドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」では作家役。来年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」では虎松/井伊直政役。

photographs:Taka Mayumi/SEPT

NANA KOMATSU
1996年2月16日生まれ。東京都出身。
’08年にモデルデビュー。’14年「渇き。」でスクリーンデビューを果たす。今年は、「黒崎くんの言いなりになんてならない」「ヒーローマニア―生活―」「ディストラクション・ベイビーズ」など5本の映画に出演。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が12月公開。

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