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HRT(女性ホルモン補充療法)は筋量・筋力維持にも有望です! [おとなスタイル]

2016年10月23日(日) 09時30分配信

閉経後のケアが大事

閉経後の女性は、女性ホルモンの恩恵を受けられなくなるため、カラダにさまざまな影響が出はじめます。筋量・筋力の急激な低下もその一つ。HRTが予防の一助になるかもしれません。

HRTの長期継続で期待できるメリット

骨粗鬆症予防
認知症予防
動脈硬化症予防
アンチエイジング
筋肉量減少を緩やかにする
コラーゲンを増やす

50代からの筋肉ケアに必要なもの

HRT
タンパク質摂取
身体運動(筋トレなどの運動)
イソフラボン
ビタミンD(骨の健康維持)

女性ホルモンの減少は 筋力低下にも関係!?

減り始めた女性ホルモン(エストロゲン)を補う療法“HRT”。 単に、更年期の症状を乗り切るだけでなく、骨粗鬆症・認知症・動脈硬化を予防するなど、閉経後の女性のQOL(生活の質)向上に役立つことで知られています。

「さらに近年、海外の研究などで、 女性ホルモンの減少がサルコペニアに関係することや、HRTが閉 経後の筋量・筋力低下を予防することなどがわかってきました。双子のうち、HRTを受けた女性のほうが、筋力・身体能力の低下が少なかったというデータもありま す」と話すのは、更年期世代の女 性を数多く診療している産婦人科医の岡野浩哉さん。

男性は年齢とともに筋力低下が緩やかに進むのに対し、女性は閉経後、急速に筋力が低下。これはまさに閉経=エストロゲンの急激な減少により筋肉蛋白の合成量が落ちるためで、筋繊維の萎縮・消失が進んだ結果、筋肉量が減ってしまうことを示しています。 「ですから、HRTを長期継続することは、骨だけでなく、筋量・ 筋力低下の予防にもいい影響があると考えてよいでしょう。閉経後35年の人生をどれだけ介護なしで生きられるかが、現代女性の課題。 タンパク質の摂取や運動なども併せて実践し、筋量・筋力を低下させないようにしましょう」

女性の健康をトータルに守るHRT。カラダケアの一つとして検討してみるのも一案です。

岡野浩哉さん
飯田橋レディースクリニック院長。産婦人科医。日本女性医学学会幹事・評議員、日本産科婦人科学会「ホルモン補充療法ガイドライン」作成委員なども務めている。

『おとなスタイル』Vol.4 2016夏号より
イラスト/イイダミカ

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