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移転前に一度は行きたい築地市場で味わう「美味しい」と「カッコいい」 [with]

2016年10月09日(日) 20時00分配信

(C)2016 松竹

最近は見ない日はない築地市場移転延期のニュース。なんかとんでもないことになっているようですが、それはさておき。そもそも20代女子にとっては、築地市場ってどんなところ?というのがホントのところ。そんな人に見てもらいたいのが、映画『築地ワンダーランド』。築地に通い詰めた監督が、その1年間を記録したドキュメンタリーです。

(C)2016 松竹

私は個人的にお鮨が大好きだし、お魚料理も大好き。海外に行くと地元の市場には必ず足を運ぶのですが、築地は「場外市場」どまり(ちなみに「場外市場」とは、築地市場の建物の外に広がる市場のこと。建物の中にあるのは「場内市場」で、大きい意味での築地市場は「場内」「場外」を合わせたものですが、厳密に言えば「場内」のみを築地市場といいます)。場内にだって素人ウェルカムな店もあるのでしょうが、あまりにプロめいたその雰囲気に腰が引けて入っていけません……。映画はそのプロの世界=「場内市場」(鮮魚市場)にずんずんと潜入します。

(C)2016 松竹

中は当然お魚屋さんだらけなのですが、これが映画の主役の「仲卸(なかおろし)」。お魚の流通は、ざっくりいうと「漁師」→「卸売」→「仲卸」→「小売り(鮨屋など)」で、築地にはその「仲卸」がたくさん入っています。よくお鮨屋さんで「今日はイサキのいいのがありますよ」とか言われたりして、「いいお鮨屋さんはやっぱり素材を見る目よね」と思ったりしますが、誤解を恐れず言えばこれは半分は思い違いです。というのも、築地に入ってくる「でかいビル(を入れ物にしたとして)1棟分」の魚の中からいい魚を見つけ選び出してるのはお鮨屋さんでなく、彼らは信頼する「仲卸」さんなんですね。

(C)2016 松竹

「仲卸」さんには「アナゴの専門家」とか「マグロの専門家」とかがいて、それぞれ魚に触っただけで「こいつは太ってるけど美味しくない」とか「小さいけど脂がのってる」とかがわかる上に、どうやって料理したら美味しく食べられるかというアドバイスまでしてくれる、すごい人たちです。映画には東京を代表する名店のすし職人がガンガン登場し、彼らが選んだ最高の魚で握った鮨が次々登場します。映画を見終わったら、絶対に鮨が食べたくなります。予約してから見に行くことをお勧めします。

(C)2016 松竹

実はこの映画の監督にインタビューしたのですが、監督は「実際に食べてみないと!」と仲卸さんから魚を買っては食べるを繰り返したそうですが、その辺で買う魚とはクオリティが段違い、めちゃめちゃ美味しい魚ばかりだったとか。「何が一番気になりました?」と聞かれ、私は「アナゴ!」と即答しました。本当にふっくらとしておいしそうで、そして売ってる仲卸さんがイケメン。そこかよ!と言われましたが、いいじゃないの、「美味しい」と「カッコいい」は女子の二大快楽なんだから。個人的に、若い仲卸さんたちのイケメンぶりも、映画の見どころとして付け加えておきたいと思います。

 

『TSUKIJI WONDERLAND』
10月1日(土)築地<東劇>先行公開中
10月15日(土)全国ロードショー!

文:渥美志保

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