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内縁の夫婦と認定されたら、責任や法的拘束も出てきますか? [mi-mollet]

2016年08月11日(木) 17時00分配信

ゴン太さんからの質問

Q. 内縁の夫婦の場合、 どんな責任や法的拘束が生じるもの……!?
現在48歳の独身です。6歳上の彼(バツイチ・子供が1人いるが成人している)との間に結婚話が出ています。ですが私としては、子供ができる年齢でもないし、籍を入れてしまうとかえって面倒なことが多くなるのではないかいう懸念もあり、このまま籍は入れずに一緒に暮らしていきたい、というのが本音です。それでも内縁の夫婦と認められてしまって、何かと法的拘束が出てくるのでしょうか? 私はずっと独身で生きるつもりでいたので、マンションも買ったし、そこそこ貯金もしています。ぶっちゃけると、このお金を失ったり、介護の責任が出てきたり、といった事態になるのを避けたいのです。籍を入れない結婚において、持っておくべき知識、または事前準備などありましたら教えてください!!

特別ゲスト 原口未緒先生の回答

A. 心配なら、お財布を別々にして暮らされることをオススメします。
内縁の関係かどうか認められる基準は、“夫婦としての実態があるかどうか”です。そこで「“夫婦としての実態”って何!?」となると思いますが、主には“経済の一体性”です。難しい言い方をしてますが、要するにお財布が一つかどうか、ということのようです(笑)。ですからご心配なら、お財布を別々にして暮らされることをお勧めいたします。

それからゴン太さんが心配されているマンションや貯金のことですが、一緒に暮らす前の財産については固有財産となりますから、たとえお財布を一緒にしたとしても、お二人のものとして分けなくてはいけない、ということにはなりませんよ。安心してください。

また介護の責任ですが、これは法的な義務が発生するものではありません。だから、もしお相手が寝たきりになっても世話をしなければならない義務はまったくありませんが、彼のお子さんや親族から「一緒に暮らしていたんだから……」と介護を求められる可能性はあるかもしれませんね。そのとき揉めないように、いざというときのことをきちんと話し合いになっておられたほうがよろしいかと思います。

内縁関係に入る前に、契約書または覚書のようなものをお二人で作っておくのも一つの方法かもしれませんね。親族との話し合い内容まで書面に残すのは、かえってトラブルのもとになることもあるかもしれませんので、オススメしませんが……。

それよりも、日頃から彼のお子さんや親族ともよくコミュニケーションを取られることが、一番の防止策だと思います。そうすれば、「あの二人はドライに交際しているから、病気になっても頼ることはできないのだ」と理解してもらえるのではないでしょうか。
いかがですか?
原口先生の回答、ぜひご参考になさってください。

 
原口未緒(はらぐちみお)
1975年生まれ。弁護士。学習院大学法学部卒業。2004年に弁護士登録。民事、商事、家事、刑事、倒産処理、債務整理など様々な案件を担当した後、2010年に「未緒法律事務所」を開所。夫婦、離婚案件を主に扱っている。法的な解決策を提案するだけでなく、コーチング、カウンセリング、セラピー手法を取り入れ、「心のケアもする弁護士」として人気がある。著書に『こじらせない離婚 「この結婚もうムリ」と思ったら読む本』(ダイヤモンド社)がある。自身は3度の離婚を経て、現在4度目の結婚をし第一子を妊娠中。

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