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『ファブリックの女王』に見る 悩める「お仕事女子」への最高のアドバイス! [with]

2016年05月25日(水) 17時30分配信

『ファブリックの女王』

「マリメッコ」はフィンランドのテキスタイルブランド。誰もが一度は目にしたことがピンクの大きく大胆な花柄「ウニッコ」を始め、そのデザインは斬新なデザインとカラフルな色遣いで、布製品や生活雑貨などで世界的にも大人気のブランドです。

公開中の『ファブリックの女王』は、その女性創業者アルミ・ラティアの半生をモチーフに作られた作品。「マリメッコ」の生地とその使い方を世に初めて紹介するショーの場面なんて、もうめちゃくちゃ可愛くて楽しくて、あああ、マリメッコが欲しい!となっちゃうに違いありません。

女性が保守の象徴としての黒っぽい服ばかり着ていたという第二次世界大戦後直後のフィンランドで、その登場は女性にとって衝撃的だっただろうし、ものすごく嬉しかったんじゃないかなーと思います。まあそんな主張を持ち、経済的に苦しみながらも押し通した女性ですから、アルミ、一筋縄じゃ行きません。好きなものは好き、嫌なものは嫌、自由と才能とエネルギーにあふれ――まあちょっとだけ困った女王様でもあります。

5月14日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー

実は映画自体の主人公はアルミではなく、その半生の舞台化でアルミを演じることになった女優です。彼女はアルミの、どこか気分屋にも思える思考が理解できず始終悩んでいるのですが、そこに、舞台上で一人でぼっちの場面のアルミが「どうしたらいいかわからない!」と苦悩する姿が重なってゆく、というのがこの作品のミソ。

偉業を成し遂げた人でさえ「お仕事女子」はみんな悩んでいるんだな、なんだかホッとします。そして秀逸なのは、悩んで悩んで悩んで、最後に二人が揃って「とりあえず終わらせよ!」と吹っ切るところ。悩んでばかりいても前には進まない、考えるのをやめてまずは目の前のことをまずは終わらせてみる。これこそが「お仕事女子」にとって、最高の金言だと思います。(文:渥美 志保)

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