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『殿、利息でござる!』で羽生結弦が見せる「殿様力」 [with]

2016年05月25日(水) 17時30分配信

『殿、利息でござる!』2016年5月14日より公開 (C) 2016「殿、利息でござる!」製作委員会

14日から公開の『殿、利息でござる!』は、江戸中期に財政難のために民衆から重税を取り立てた仙台藩で、宿場町を守るために奮闘する商人たちの物語。
阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、妻夫木聡、松田龍平、千葉雄大という豪華な顔ぶれの時代劇ですが、最も大きな話題はフィギュアスケートの羽生結弦選手の銀幕デビュー!ということでしょう。
彼が演じる役は、まさにその重税を課しているお殿様、伊達重村役。はなはだ迷惑な困った人です。でもえらく無体なことを涼しい顔で要求して通してしまう、周囲が困っても全然意に介さないというキャラクターが、そこまで憎々しくならないのはこの人ならでは。

彼の「絶対王者」というキャッチフレーズ、これ、さも羽生選手が自信満々の上から目線で発したかのように誤解されている言葉です。まあもしそうだったとしても、羽生くんなら(事実でもあるし)全然OKと思わせる感じがありますね。作品を見ると「ああ、あれは“殿様力”だったんだなあ」とわかります。誤解されても言い訳しない、という余裕も含めて。殿の衣装のキラキラぶりも、着慣れてるんでしょう、堂に入っております。
羽生くんでもうひとつ、すごいなあと思うのは、その仙台愛の大きさです。もちろん仙台出身ではあるんですが、あれだけ世界的に有名でアイコニックな存在だと、活動の中心がしぜんと東京になっていく場合が多いですよね。でも今回のことも含めて、スケート以外の彼の活動は「仙台」というキーワードだらけ。震災復興のNHKキャンペーンソング「花」に合わせて演技をしたり、仙台市が無料配布したガイド本「週末仙台」の表紙をやったり、ベガルタ仙台の始球式やったり。日本にいないことも多いし練習も忙しいだろうに、本当に地元の元気のために労を惜しみません。(文:渥美 志保)

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