• > 世界も注目!おしゃれに進化する富山県岩瀬市の民藝4選 [おとなスタイル]

世界も注目!おしゃれに進化する富山県岩瀬市の民藝4選 [おとなスタイル]

2016年04月24日(日) 09時00分配信

富山の新しい民藝

もともと富山は民藝が盛んな街。鋳物などの伝統工芸から若手作家の支援、さらに最新のデザインアートの発信源として世界からも注目されています。
そんな富山から生まれる新しい民藝やアートの形を探ってみました!
《ガラス造形》安田泰三

手でしか創れない、希少なレース柄

《ガラス造形》安田泰三

ガラスの中でも吹きガラスというジャンルで25年の実
績を持つ安田さん。その作品の大きな特徴は、色ガラスをねじったり編んだりと、手でしか創り出すことのできないレース柄にあります。しかも、すべてが一品物。金型を使わない宙吹き技法による作品は、希少性の高さも魅力です。
■富山県富山市東岩瀬町102
《陶芸》 釋永岳(しゃくなががく)

多くの料理人の心をくすぐる、焼き物らしからぬ質感

《陶芸》 釋永岳(しゃくなががく)

東京藝術大学で得た彫刻の技、独自に開発した釉薬、従来とは異なる造り方などによって、焼き物には見えない質感を創り出す釋永さん。なかでも、皿のザラリとした裏面をあえて表面に施した作品は他に類を見ないこともあって、全国の有名料理人からもオーダーが多く寄せられています。
■富山県富山市東岩瀬町146
《漆器》 橋本千毅(ちたか)

花の形も、本物のような精巧さを緻密な技で

《漆器》 橋本千毅(ちたか)

分業の多い漆芸にあって、質を高めるため全工程を1人で行っているのが特徴。図柄も自身が惹かれたものをモチーフとし、その本物を研究することで自然な柄に仕上げています。虫の場合は標本を見て関節のつき方まで調べるという徹底ぶり。その緻密さが特有の美を生み出しています。
■富山県富山市田畑439-1
《フランス料理》カーヴユノキ

食×アートの融合。作家の器を実際に体感できる

《フランス料理》カーヴユノキ

北前船廻船問屋の米蔵を生かした店。魚は四方や新湊で水揚げされたもの、肉は地元猟師が猟った熊や猪などのジビエ、お酒は満寿泉、カトラリー類は若手作家の作品と、とことん“岩瀬”へのこだわりが。釋永さんの器を使い、実際に盛りつけた感じなども味わえます。
■富山県富山市東岩瀬町102 森家土蔵群2
アートで町を変える!

若手作家と“岩瀬”の新しいカタチ

アートで町を変える!

今、富山は民藝やアートでも注目されています。なかでも若手作家によって活気づいているのが、富山市岩瀬。その中心人物は、桝田酒造店の桝田隆一郎さん。約10年前から岩瀬の民家や土蔵を購入し再生。そこを作家に貸す活動を行っています。
「ユニークな人たちの引力によって、より人が集まり賑やかになりました。岩瀬の楽しさは、人と人を繋げられること。通常は、作家のギャラリーに行くのはその作品が好きな人だけですが、岩瀬の場合は違います。私が、その作品に興味のないお客さんも連れて行くので、作家はシビアな意見を聞けるんです。その時は納得できなくても、数年後にその言葉の意味が理解できることもある。そうした出会いを繰り返すうち、作家は色々な意見を受け入れられる体質になり、それが作品に良い形となって反映されてきています。お客さんに育ててもらえる場所であり、色々な人と出会い刺激を与え合える場所。若手ですが実力がある作家さんが多いのも魅力ですね」

<桝田隆一郎さん プロフィール>
世界的に有名な日本酒「満寿泉」の醸造元「桝田酒造店」の代表取締役を務める傍ら、2004年に有志とともに「岩瀬まちづくり株式会社」を設立。岩瀬の建物を取得・再生し、作家や飲食店に格安で貸すことで、人の賑わいを創出してきた。(上写真)「満寿泉」を取り扱う田尻酒店。
おとなスタイルVol.1 2015秋号より

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